「HERMES(エルメス)」のケリーは、バーキンと並び資産価値が高く、リセールバリューに優れたバッグです。
いずれのモデルも他のブランドバッグと比較すると圧倒的に換金率に優れているものの、「色」「素材」「サイズ」といった項目によって人気に差があり、アイテムごとに買取価格が大きく変わってきます。
ここでは、ケリーの買取価格の目安や、高く売れるケリーの傾向、査定時に減額となるポイントなどを詳しく解説しています。
ケリーの売却を検討している方は、是非参考にしてみてください。
>>FirstClass-ファーストクラス-のケリー買取ページTOP
この記事の目次
大まかなケリーの買取価格の目安
ケリーの買取価格は、下記の項目によって変わってきます。
- サイズ
- カラー
- 素材
- 金具の色
- 製造年
- 状態
これらが全て一致することはほとんどないため、一点ごとに買取価格が変わると思っていただいて構いません。
それでも中古品と仮定した場合の大まかな金額目安としては、安くなってしまうケリーでも「40万円前後」、かなり高く売れるものだと「200万円前後」くらいとなります。
クロコ素材など特別なケリーであれば、中古品でも500万円くらいで売れるものもあります。
ケリーの買取率について
ケリーの中古品の買取率は50%が目安となります。
中古需要が高く使ってしまっても、定価金額の50%は返ってくるケースが多いです。
ただし下の項目で詳しく解説しているように、サイズや色や素材といった条件によって買取価格は大きく変わってくるため、人気モデルとそうでないモデルによっても、この数値は変わってきます。
平均値で見ると、ブランドバッグの中でも極めて高い数値であることは間違いありません。
定価は上がり続けているため古い品ほど利率が高い
主要なケリーの定価は、「145万円〜170万円」となっています。※サイズや素材によって異なります
2023年現在の詳しい定価は以下です。
トゴ・トリヨン | エプソン | スイフト | |
---|---|---|---|
ケリー25 | 1,452,000円 | 1,562,000円 | 1,518,000円 |
ケリー28 | 1,562,000円 | 1,639,000円 | – |
ケリー32 | 1,661,000円 | 1,496,000円 | – |
30年くらい遡れば定価は70万円前後で、2000年台は100万円前後と、定価はどんどん上昇している傾向にあります。
それに伴い、中古市場の相場も上がっていて、定価が安かった時期に購入した状態の良いケリーは、定価以上で売却できるケースも増えてきています。
定価以上で売れるケリーとは
ケリーは正規店での購入が難しいため、中古市場で「定価以上のプレミア価格」で販売されているモデルも多いです。
人気の高いケリーであれば、新品のまま売却することで購入価格以上で売ることができます。
定価以上で売れる新品ケリーの傾向は、少なくとも下記いずれかに当てはまることが条件になります。
- サイズが小さい(ケリー25かケリー28である)
- 人気のカラー(ブラック、グレーといったモノトーンカラー等)
ケリー32以上の大きめのサイズや、サイズは小さめでも色がビビットで人気の低いものなどの場合、定価を下回ってしまうこともあります。
人気色で小型のケリーは確実に定価以上
もっとも人気の高いケリー25の人気色に関しては、最高で300万円近い金額で売れるアイテムもあります。
ケリー25であればほとんどが定価以上で買取してもらうことができます。ケリー28も定価を超えるアイテムが多いですが、人気の低いカラー、素材となってしまうと難しい場合があります。
人気色に挙げられるが「ブラック」「エトゥープ」「ゴールド」といった定番色以外に、モノトーン系カラーである「グリアスファルト」「エタン」「トゥルティエールグレー」「クレ」「ナタ」といったアイテムも高確率で定価以上での売却が可能です。
素材はスイフト素材のみ人気が低く買取相場がかなり下がります。ケリー32以上のサイズは人気が低く、定価も上昇するため難しい傾向にあります。
定価以上で売却できるケリーの買取事例
ここでは実際に、定価以上で買取することができる事例をいくつかご紹介しています。
品目 | 買取相場 |
---|---|
ケリー28新品(エトゥープ・エプソン・GLD金具・外縫い) | 210万円前後 |
ケリー28新品(ブラック・トゴ・GLD・内縫い) | 200万円前後 |
ケリー25新品(ブラック・エプソン・SLV・外縫い) | 270万円前後 |
ケリー25新品(エタン・トゴ・GLD・内縫い) | 250万円前後 |
ケリー25は非常に中古需要が高く、定価を大きく上回る相場となっています。
ケリー28に関しても、人気色であればチャンスはかなりあります。
中古ケリーの買取相場
実際にFirstClass-ファーストクラス-での、お査定依頼が多い中古ケリーの買取事例をいくつかご紹介します。
相場に関わるケリーの細かなポイントは、下記の項目でも解説していますが、大体の金額を知る上で参考にしてみてください。
中古Aランク | 中古Bランク | |
---|---|---|
ケリー25(ブラック・トゴ) | 200万円-230万円 | 140万円-160万円 |
ケリー28(エトゥープ・エプソン) | 180万円-200万円 | 120万円-140万円 |
ケリー28(ブルーニュイ・トゴ) | 100万円-120万円 | 60万円-80万円 |
ケリー28(ブラック・ボックスカーフ) | 130万円-150万円 | 80万円-100万円 |
ケリー32(ブラック・ボックスカーフ) | 100万円-120万円 | 60万円-80万円 |
ケリー32(ゴールド・トゴ) | 100万円-120万円 | 60万円-80万円 |
ケリー32(ナチュラル・バッシュ) | 70万円-90万円 | 30万円-50万円 |
ケリー35(ブラック・トリヨン) | 70万円-90万円 | 40万円-60万円 |
ケリー35(ブラック・ボックスカーフ) | 60万円-80万円 | 30万円-50万円 |
ケリー35(ブラウン・クシュベル) | 50万円-70万円 | 20万円-40万円 |
※Aランク基準:傷や汚れがない美品 Bランク基準:傷や汚れがある中古品
ボックスカーフなど古めのケリーに多い素材に関しては、同じ色、サイズでも買取相場は安くなってしまう傾向にあります。
中古品はどんなに安くても30万円くらいが目安
中古のケリーの買取価格は、かなり古い品物だとしても最低30万円前後となります。
現行品と形が異なるような極めて古いケリーや、極めて状態が悪い場合を除き、30万円以下の査定となることはほぼありません。
バーキンどっちが買取価格が高いの?
ケリーとバーキンと何かと比較対象とされることが多いです。
どちらも正規店の購入が難しいバッグであることには変わりませんが、世間の認知度もバーキンの方が上回っていることから、どちらの方が人気かとなるとバーキンの方がやや人気が高いと思っています。
買取相場という観点で比較すると、人気モデルに関してはどちらも同じくらい高額で売却できますが、全体的な数値で見るとややバーキンの方が高値がつきやすいです。
ただバーキンはブランドバッグの最高峰であり、同じくらいリセールバリューに優れたバッグもまたケリーしか存在しません。
ケリーの価格相場は変動する
ケリーの買取相場は人気やトレンドによって買取相場が変動します。
新品の場合は特に変動も激しく、人気に上下により短期間で買取相場が30万円前後上下することもあります。
相場変動の理由や金額幅に関しては、バーキンについて解説しているページで詳しくご紹介していますが、為替の影響や海外での需要の影響によるものです。
合わせて読みたい記事
>>エルメスバーキンを買取する際に知らないと損するポイントを徹底解説
ある程度年数が経っている中古品のケリーに関しては、短期間で大きく金額が変わることは少なく、比較的緩やかに上昇している印象です。
お手持ちのケリーの詳しいお買取価格の目安については、お電話やLINE等でご相談いただければ随時ご案内しておりますので、お気軽にご相談ください。
高値で買取可能なケリーの傾向
ケリーは「サイズ」「色」「素材」の種類が豊富で、それによって買取価格が大きく変わります。
ここでは高値で売却できるケリーの傾向について掘り下げて解説しています。
製造が新しいほど高値が付きやすい
ケリーは1935年よりエルメスが製造している非常に歴史のあるバッグです。
古くから製造されているモデルのため、年式によって買取相場も大きく変わります。限定品などでない限り、基本的には新しく作られた品物ほど高値がつきやすいです。
製造年は、ケリーの金具の裏(※2015年以降の品物はバッグ側面上部)にある製造刻印によって判別することができます。
刻印された最初のアルファベットで製造年がわかるため、新しいケリーほど買取相場も高いです。
○Z | □A | □B | □C | □D |
1996年 | 1997年 | 1998年 | 1999年 | 2000年 |
□E | □F | □G | □H | □I |
2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 | 2005年 |
□J | □K | □L | □M | □M |
2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 |
□O | □P | □Q | □R | T |
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
X | A | C | D | Y |
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
Z | U | B | – | – |
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
新型と旧型のケリーの仕様の違いについて
ケリーは金具部分の仕様に関して「新型」と「旧型」と区別される違いがあります。
下記の写真のように、ケリーは2000年前後にストラップを付ける金具部分が改良されました。
改良以降のケリーには、ショルダーストラップをつけるための二又の金具が付けられています。
中古市場の人気もこの違いによるものも大きく、現行品と同じ新型金具のケリーの方が買取相場も高いです。
サイズの人気について
現行のケリーのサイズは大きく分けて3種類あります。
- ケリー25(横:25cm 高さ:19cm 幅:9cm)
- ケリー28(横:28cm 高さ:21cm 幅:11.5cm)
- ケリー32(横:32cm 高さ:23cm 幅:12cm)
それに加えて、ケリー35、ケリー40などの大型のモデルも、近年では製造は少ないですが存在します。
サイズによる人気の傾向は、より小さめのケリーほど高値がつきやすく、大きくなるほど買取価格も下がっていきます。
サイズごとの平均買取価格
実際にファーストクラスの過去五年間の買取実績を元に、サイズ別のケリーの買取相場をご紹介します。
新品未使用の品やエキゾチックレザーの高額モデルは以外の、通常レザーの中古ケリーのみで算出していますので、中古のケリーを売却する場合には、大まかな目安として信憑性がある数値になっています。
平均買取価格 | |
---|---|
ケリー25 | 1,802,000円 |
ケリー28 | 805,384円 |
ケリー32 | 427,125円 |
ケリー35 | 366,250円 |
サイズによって買取相場に大きく違いがあることがわかると思います。
特にケリー25は極めて買取価格が高く、この辺りは人気だけでなく、古い品物自体の流通数が少ないことも影響しています。
反対にケリー32、35は1990年代に主流だったサイズのため、状態が悪い品も多く、その分が平均値として現れています。
高く売れるのはケリー25とケリー28
ケリー25に関しては、中古品でも定価以上で売却できる可能性が極めて高いと言えます。
ブラックやエトゥープといった人気アイテムであれば、中古でも200万円以上で売却できるケースも増えていて、一番高く売れるケリーのサイズとなっています。
ケリー28は次いで人気の高いサイズとなっていて、新しめの人気アイテムであれば150万円以上の査定も期待できます。
ヴィンテージ品も多いサイズではありますが、ブラックのボックスカーフ素材などは人気が高く相場も上昇していて、かなり古いモデルでも100万円以上となるケースも増えてきました。
ケリーの大きめのサイズは中古需要が低い
ケリーは32cm以上のサイズとなると、かなり買取価格が下がってしまいます。
新品でも定価を割ってしまうことも多く、中古品になると相場の下落は大きいです。
サイズに関してはトレンドの要因なども大きいですが、ここ数年はエルメスのバッグ全体的に小型モデルの需要が高くなっています。
そのため大きめサイズのケリーは生産数も減ってきてはいますが、小型モデルと比較するとお値段がつきづらくなっています。
定番サイズ以外のケリー
基本的なサイズ展開以外にも、さらに小型のミニケリー(横幅20cm)や、大型のケリー40、ケリー50といった品も存在します。
ミニケリーに関しては、希少性も高くプレミア価格が付いています。
買取相場が高騰しているミニケリー
ミニケリーには現行品の「ミニケリードゥ(ミニケリー2)」と「ヴィンテージのミニケリー」の二種類があります。
ミニケリードゥの定価100万円前後で、新品であれば200万円前後、中古品でも状態がよければ150万円以上で売却することができます。
ヴィンテージのミニケリーに関しては、発売当時は定価30万円ほどでしたが、現在では状態が良い品であれば150万円以上、状態が悪くとも100万円以上の値がつきます。ミニケリーはいずれも高い買取相場となっています。
ミニケリーの買取相場については以下を参考にしてみてください。
中古Aランク | 中古Bランク | |
---|---|---|
ミニケリードゥ(ミニケリー2) | 150万円-200万円前後 | 100万円-130万円前後 |
ミニケリー(ハンドル有り) | 150万円-200万円前後 | 80万円-120万円前後 |
ミニケリーショルダー(ハンドル無し) | 100万円前後 | 50万円前後 |
ケリー40以上の大型のケリーも相場が高騰中
ミニケリーの反対に大型のケリーも数が少ない珍しいアイテムとなります。
大型のケリー40やケリー50は男性需要が高いため、ブラックやグレー系などシックな色合いのアイテムには比較的高値がつく傾向にあります。
ただ定価に対してのリセールバリューは今ひとつで、人気どころのカラーでも買取相場は100万円前後が目安となります。
やや相場も高騰し以前よりは高く売却することができるようになってはいるものの、通常の小型のケリーの方が買取査定で評価されやすいです。
人気の色と素材
サイズの次にケリーの買取額に大きく影響するのは、色と素材の組み合わせです。
同じ年代、同じような状態のケリーであっても、色や素材が違えば数十万円単位で買取価格に差が出ます。
人気の傾向としては、
- 色はシンプルで使うシーンを選ばないこと
- 素材は傷や汚れが目立ちにくいこと
こういったケリーは需要が高く、買取相場も高い傾向にあります。
ブラックとグレー系がもっとも人気
ケリーの中でも、もっとも人気と言えるのが下記のカラーです。
- ブラック
- エトゥープ
この二色はエルメス製品を全体を通して人気が高いです。
ブラックはあらゆるシーンで着用することができ、もっとも需要が高い色とされています。
エトゥープもシンプルながら、高級感のある色合いがケリーのイメージともマッチしていて、ファーストケリーに選ばれる方も非常に多く、正規店で購入するのがもっとも難しい色とも言われています。
エトゥープの同系色は人気が高い
エトゥープの同系色と呼ばれる色も多く、それらも非常に人気が高く、高値で売却しやすい傾向にあります。
- エタン
- グリアスファルト
- トゥルティエールグレー
- グラファイト
- トレンチ
- グリメイヤー
ブラックやエトゥープよりも5万円-10万円程度、買取価格は下がってしまう傾向にあるものの、他の鮮やかなカラーと比較すると人気が高いです。
そのほかにも「クレ」「ナタ」「ベトン」といったホワイトベージュも同様に高値がつきます。
モノトーン以外で高く売れる色
そのほかに「ゴールド」は定番色として近年人気が高いです。
本体がゴールドで、金具もゴールド金具のケリーは人気も高く、場合によってはモノトーン系と同程度まで買取相場が高いアイテムもあります。
ブラックに近いシンプルな色味は人気が高い
ブルーやグリーンなどの鮮やかなカラー全般、高値が付きづらい傾向にあります。
しかし近年では濃い色を主体とした、ブラックやグレーに近い色味のカラーも多く登場しているため、そうしたカラーのケリーには高値が付きやすいです。
- ブルーニュイ
- ブルーアンクル
- ヴェールグリス
- ヴェールシプレ
- ヴェールアマンド
これらはグリーンやブルー系統ではありますが、ブラック寄りのシックなに色味のため中古需要が高いです。
ケリーで高値が付きやすい素材について
素材に関しては、現行で使われている素材の方が買取相場も高い傾向にあります。
現行ケリーで使われているのが主に以下の素材です。
- トゴ
- ヴォーエプソン
- ヴォースイフト
- トリヨンクレマンス
- エヴァーカラー
これらの素材のケリーは、古い品物と比較すると製造が新しいという理由で平均買取相場も高くなるため、相場が安めのケリー32であっても60万以上の値がつく可能性が高いです。
トゴとエプソンは高値が付きやすい
現行素材の中でも「トゴ」「エプソン」がもっとも人気があり高値が付きやすい傾向にあります。
トゴはエルメス製品全体で人気が高く、傷が目立ちにくくカジュアルな普段使いに適しているとされています。
エプソンは革が固めのため、外縫いのケリーに用いられる素材です。
丸みがある内縫いのケリーよりも、よりかっちりした印象の外縫いのケリーの人気が高いことから、エプソン素材のケリーはもっとも高値が付きやすいです。
ヴィンテージケリーで使われていた古い素材は相場が安め
現行品では、ほぼ使われていない古め素材が以下となります。
- クシュベル
- アルデンヌ
- フィヨルド
- ボックスカーフ
製造が20年以上前のケリーであれば、ほとんどが上記のいずれかの素材で作られています。
状態が良い品に関しては、高値が付きますが、それでも現行品からは30万円程度買取相場が安くなります。
一部「ボックスカーフ」「クシュベル」に関しては、近年若干相場が高騰しており、状態が良い品が市場に少ないため高値がつく場合もあります。
エキゾチックレザーは通常の品より高額で売却できる
通常のレザー素材以外にも、エキゾチックレザーと呼ばれるより高級な革素材のアイテムもあります。
- ワニ革(クロコ)
- ダチョウ革(オーストリッチ)
- トカゲ革(リザード)
中でもクロコ素材は最高級のケリーとして、中古品でも高い需要があります。
新しいものであれば、上限買取価格は500万円程度、どんなに古い品物でも100万円前後で売却することができます。
クロコの種類による人気の差
クロコ素材はさらに下記の三種類に区分され、それぞれにマットタイプと光沢のあるシャインタイプを含めると六種類のパターンが存在します。
- ポロサス(東南アジアやオーストラリア原産のイリエワニ)
- ニロティカス(アフリカ原産のナイルワニ)
- アリゲーター(アメリカ原産のミシシッピーワニ)
これらは上に行くにつれて目が細かいクロコ素材というのが特徴で、ポロサスがもっとも高値がつきやすい傾向にあります。
シャインタイプとマットタイプについては、トレンドによって人気は上下しますが、どちらかというとシャインタイプの方が高値が付くケースが多いです。
最高級のエキゾチックレザー「ヒマラヤ」「オンブレ」
エキゾチックレザーの中でも最高峰と呼ばれる極めて珍しいモデルが二つあります。
- クロコの最高峰「ヒマラヤ」
- リザードの最高峰「オンブレ(リザードナチュラ)」
どちらも極めて希少なため、定価も高額ながら、さらに定価以上の価格で売却することができます。
ヒマラヤは最高峰のケリーとされ、買取相場は1,000万円以上となっています。
オンブレに関しては、ミニケリーでしかまだ確認されていませんが、こちらも買取相場1,000万円の大幅なプレミア価格となっている希少なアイテムです。
内縫いと外縫いはどちらが人気か
素材の項目でも少し触れましたが、ケリーには「内縫い」と「外縫い」という二つのモデルがあります
縫い目が外にあるか内にあるかの違いですが、それによって全体的なフォルムも異なる大きな差となっています。
ケリーにおいては、内縫いよりも外縫いのケリーの方がより高く売却できる傾向にあります。
金具の色はゴールドの方が高値が付きやすい
金具の色はゴールド金具の方が、若干買取相場が高い傾向にあります。
そのほかの全てが同条件のケリーでも、シルバー金具よりゴールド金具の品の方が5万円-10万円程度高値が付きやすいです。
また、近年新たにラインナップされたローズゴールド金具も人気が高いです。
ローズゴールド金具はゴールド金具とほぼ同額か、5万円程度高く売却できるケースもあり、もっとも人気が高い金具の色となっています。
ケリーの珍しい品は高値で売れるのか
ケリーは通常モデル以外のバリエーションが非常に豊富です。
古くからエルメスの代表的なモデルであるケリーは、同じ形で仕様が異なる珍しい品や、バックパックやショルダーバッグタイプなど、形の異なるモデルなど様々な展開がされています。
通常のケリーと比較し珍しい品がほとんどですが、買取時に高値が付きやすいかどうかはそれぞれです。
珍しい素材や仕様の特殊なケリーの買取傾向
ケリーには通常モデル以外にも、素材が珍しい品や、ポケットがついた品があり、それぞれ「ケリー〇〇」といった名称が付けられています。
そういったケリーの大まかな買取相場の目安、レア度(☆五段階)、高値が付きやすいかどうかの指標となる買取率などをまとめてみました。
※買取相場の目安は中古Aランクを基準としています
名称 | 買取相場の目安 | レア度・買取率 |
---|---|---|
ケリーヴィブラート | 70万円-120万円 | ☆☆☆・80%前後 |
ケリーギリーズ | 60万円-110万円 | ☆☆・70%前後 |
ケリードブリス | 80万円-140万円 | ☆☆☆・90%前後 |
ケリーラキ | 80万円-140万円 | ☆☆☆・80%前後 |
ケリープルシュ(ムートンケリー) | 250万円-350万円 | ☆☆☆☆・150%前後 |
ケリーピクニック | 300万円-400万円 | ☆☆☆☆☆・200%前後 |
ビニールケリー(イベント限定品) | 2万円-3万円 | ☆・- |
ムートン素材やカゴ素材など、通常のケリーとは大きく異なるような品はより高値が付きやすい傾向にあります。
いずれにせよこれらの珍しいケリーは、製造が古い品も多く、状態が良い品はかなり希少です。
通常のケリーを大きく上回る金額で売却することができます。
ケリーピクニックは定価以上間違いなしの激レアバッグ
ケリーピクニックは特殊素材のケリーなどを除くと、もっともレア度の高いケリーの一つです。
2010年前後にケリー35サイズで初登場し、その時からプレミア価格となっていました。
近年はミニケリーサイズで復刻され、定価150万円程度にも関わらず、市場価格は500万円前後となっています。
流通数が少ないモデルですが、ケリーの中でも高いプレミア価値がついている一品です。
安価なビニールケリーにもプレ値が付いている
ビニールケリーは1997年と1998年に日本で行われた「不思議の国、エルメスの旅展」というイベントでのみ販売された品です。
当時販売価格は数千円だったため、市場の流通数も比較的多いです。
しかし1997年にクリアモデル、1998年にオレンジモデルが販売され、以降は一切販売されていません。
そのため、現在でも価格が高騰していて、状態が良い品であれば2万円以上で売却が可能です。
形も違うケリー関連バッグの買取傾向
通常のケリーとはそもそもバッグの形状が違う「ケリー」と名がついたバッグも多いです。
ケリーの代表的な金具部分のデザインは引き継いでいますが、ハンドバッグタイプではなく別のバッグとして作られています。
同じように以下でまとめていますので、参考にしてみてください。
名称 | 買取相場の目安 | レア度・買取率 |
---|---|---|
ケリースポーツ | 30万円-50万円 | ☆☆・80%前後 |
ショルダーケリー | 25万円-35万円 | ☆☆・50%前後 |
ケリーダンス | 60万円-80万円 | ☆☆・70%前後 |
ケリーアド | 40万円-80万円 | ☆☆☆・70%前後 |
ポシェットケリー | 60万円-80万円 | ☆☆☆・90%前後 |
バナナケリー | 15万円-30万円 | ☆☆・80%前後 |
ケリードール | 180万円-230万円 | ☆☆☆☆☆・500%前後 |
通常のケリーとは形が異なるこれらのモデルは、近年でも新しいモデルがどんどん登場しています。
その全てにプレミア価格がついている訳ではありませんが、ケリー同様に高い買取率で売却できる品物がほとんどです。
小型のポシェットケリーなどは人気が高い
ショルダーバッグタイプの「ケリーダンス」やリュックタイプの「ケリーアド」などは、現行品も数は少ないですが販売されています。
しかし、買取率はそれなりに良いものの、定価以上の買取価格が付くものはほとんどありません。
近年の傾向としては、そういった普段使いするバッグよりも、ポシェットケリーのような小型でレアな品にプレミア価値が付く傾向にあります。
世界中のセレブから愛されるケリードール
2000年に初登場したケリードールは当時はVIPしか購入することができず、瞬く間にプレミア価格となりました。
当時の定価はおよそ30万円前後だったにも関わらず、現在買取相場は200万円前後と6倍以上にまで跳ね上がっています。
近年ではパーソナルオーダー製造のみで販売されていて、流通数は極めて少なく価値は高騰し続けています。
ケリーの査定で見られる減額ポイント
ケリーの査定時に買取店がチェックする項目を詳しく解説しています。
どんなところをみて値段をつけるのか、減額になるポイントなども余すことなく紹介しています。
ケリーの売却を検討している方は、査定前にチェックしてみてください。
減額となる付属品について
ケリーの査定は最低でも数十万円以上と高額です。
そのためちょっとした付属品の有無によって、査定に大きく影響する恐れがあります。
付属品の中でも本体の一部であるショルダーストラップ、カデナ、クロシェットの有無は特に重要なポイントです。
ショルダーストラップの有無は金額に大きく影響する
ケリーのショルダーストラップは単体でも販売されているほど、それだけでも価値が高いです。
ショルダーストラップがないケリーは、新品中古問わず10万円以上の大幅な減額となってしまいます。
また、単体でも最大で10万円程度で売却することができます。ケリーの査定時には必ず合わせて査定に出すのがおすすめです。
それ以外のカデナやクロシェットなどがない場合も減額対象ではあるものの、金額としては3万円程度です。
ストラップの有無はケリーの買取価格に大きく影響するため、必ず合わせて査定に出していただくことをおすすめします。
新品の場合は箱なども買取価格に影響する
本体以外の、箱や布袋などに関しては、中古品の査定においてはほぼ影響しません。
ただ極めて状態の良い品や、新品の査定の場合には、箱などがないと査定で少し減額となるケースがあります。
綺麗な品は、再販時により付属品が全て揃った状態で販売する方が、売りやすい傾向にあります。
中古品を購入する場合には、箱がなくても気にしないという方も多いですが、綺麗な品を買い求める人は箱など付属品も重視する傾向にあります。
そのため状態が良いケリーを売却する場合には、その他の付属品もできるだけ合わせて査定に出す方がより高値が付きやすいです。
ケリーの状態を判断する基準
ケリーは高価な分、安価なブランドバッグと比較し、状態の判断基準がシビアです。
ちょっとした小傷や、ダメージがあるだけでも、数万円単位の減額対象となってしまいます。
買取店が判断基準としているポイントなどを解説しています。
使用感が出やすい底角やハンドル
もっとも使用感が出る部分は、底角とハンドルです。
素材によって傷の目立ちやすさは変わるものの、底角の擦れ具合は状態を判断する上で大事な基準となります。
角が擦れてしまって、やや白くなっていたりしてしまうと、他が全体的に綺麗でも「中古Bランク」となるケースがほとんどです。
また、ハンドル部分が黒ずんでいたり、コパ剥がれが少しでもあると、同じくBランク程度の判断となります。
そこまではいかないが、やや小傷等が見られる程度であれば、ABランク程度が相当です。
金具部分の小傷
金具部分の小傷も状態を判断する上で、重要なポイントの一つです。
新品の場合、正面の留め具、底鋲には保護用のシールが貼ってあります。シールが貼ってあれば、シールの上から傷が付いていない限り減額とはなりません。
また、シールを剥がしてしまっていても、金具に目に見えるような傷がなければ、Aランク相当となります。
ただ、使用していくとどうしても細かな擦れ傷ができてしまいます。そうなるとABランクやBランク相当となってしまいます。
バッグ本体の型崩れ
柔らかめのトゴやトリヨンクレマンスなどのケリーは、型崩れしやすい傾向にあります。
また、古いケリーも保管時に中に詰め物などをしていないと、型崩れしてしまっている場合があります。
型崩れは程度にもよりますが、10万円以上の減額となる場合がほとんどです。
古いものだと癖がついてしまっていて効果は薄いですが、ある程度詰め物をして時間を置けば改善できるケースもあるため、型崩れは少し直すようにしてから査定に出すのがおすすめです。
手入れや修理は査定でプラスになるのか
社外で修理したケリーはそれがどんなに出来が良くても、減額となってしまうことがほとんどです。
修理する場合には、必ず正規のエルメスのサポート内で行うようにしましょう。
社外修理店にてパーツが交換されている、色塗り補修がされている品は、元通りに回復ができないため、ただ状態が悪い品よりも安い査定となってしまいます。
ただ以下のような個人できるメンテナンスの範囲内であれば、プラスとなるケースもあります。
革の劣化やひび割れを保湿する
ボックスカーフなど固めのレザーは、保存状態が悪いとひび割れなどを起こします。
下の写真はボックスカーフのケリーですが、革の水分が足りず軽くひび割れが生じています。
こういった品物は、レザーケアクリーム(※自然由来のものがおすすめ)などを塗り込むことで、多少綺麗に見せることができます。
若干ですが、白みが抑えられますし、ひび割れが目立ちづらくなります。
この程度なら買取店もわかりませんし、素材を傷めることなく、やや状態をよく見せることができます。
まとめ
エルメスのケリーはブランドバッグの中でも、非常に高値が付きやすい傾向にあります。
何十年も前に購入した品物であっても30万円以上、珍しい品物であれば100万円前後で売却できるケースもあります。
長くなりましたが、ケリーの査定がどういった基準でおこなわれているかを事前に知っていただけると、よりスムーズにご売却できるのではないかと思います。
弊社でも価値の高いケリーを、適正価格でお買取できるよう努めております。
お電話でお目安の金額なども、こちらのページで解説した以上に詳しくご案内できるかと存じます。
お手元に売却を検討しているケリーがございましたら、お気軽に下記よりご相談いただけますと幸いです。