ルイヴィトンのトランクケースは歴史が古く、現在でも販売され続けているベストセラーアイテムです。
近年はアンティークとしての価値も評価され、中古市場での価格も高騰しています。
一般的なモノグラムラインだけでなく、数多くの限定品モデルが発売されてきたアイテムのため、古い品物でもプレミア価格となっているケースもあります。
今回はルイヴィトンのトランクケースの歴史や、現在での資産価値や買取相場について解説していきます。
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この記事の目次
トランクケースの歴史は古い
「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」は世界初のトランクケース専門店とされています。
今でこそルイヴィトンは、バッグや財布、衣類やジュエリーなど幅広く商品展開されていますが、1854年設立当初は軽量で高品質な「旅行用カバン」の専門店としてスタートしました。
のちにデザインや品質の良さが評価され、ルイヴィトンの名はは世界中に広がっていくこととなります。
世界でもっとも有名な海難事故、1912年に起きた「タイタニック号の沈没事故」においても、ルイヴィトンのトランクケースにまつわる二つの逸話が語り継がれています。
- 沈没後引き上げられたルイヴィトンのトランクケースを開けると中身が全く濡れていなかった
- 防水仕様だったルイヴィトンのトランクケースに捕まって生き延びた人がいた
あくまで物的証拠があるわけではないため、今となっては事実かどうかは定かではありません。
しかし、当時からルイヴィトンのトランクケースが優れた品質を備えていたことを象徴するエピソードとなっています。
板垣退助も愛用したルイヴィトンのトランクケース
引用元:毎日新聞
“日本人で初めてルイヴィトンを購入した”人物は「板垣退助」とされていて、そのトランクケースは記念館に所蔵されています。
諸説ありますが、ルイヴィトンの顧客名簿で最初に記されていた人物が、1883年1月9日にパリでトランクケースを購入した「Itagaki」という人物だったこと。
顧客名簿に記されたシリアルナンバーが、板垣の子孫が保管していたトランクケースのナンバーと一致したことなどから信憑性が高いとされています。
>>参考リンク
現存かばん日本初購入者は板垣退助|毎日新聞
板垣退助のみならず、当時からセレブ客層がメインとなり、その品質の高さから現在でも残り続けているのです。
ルイヴィトンのトランクケースは現行モデルも健在
ルイヴィトンのトランク製品は、現行品としても販売されています。
「コトヴィル」「ビステン」というモデルは、かなり古い時期から製造され続けていますが、現在もルイヴィトン店舗で購入することができます。
引用元:ビステン50|楽天市場
新品の価格帯が100万円以上と非常に高価なため、大人気の商品というわけではありませんが、ルイヴィトンの歴史を象徴する一品として、なくなることはないと思います。
限定品コラボなどにも度々登場
引用元:楽天市場
トランクケースは定番品のため、限定品のコラボモデルなども度々登場します。
特にシュプリームとのコラボアイテムのトランクケースは、定価800万円程と非常に高価だったにも関わらず即完売となり、中古市場では1000万円以上のプレミア価格が付いています。
それ以外にも過去の限定ラインのトランクケースなどは、100万円以上に高騰しているアイテムも多く、プレミア価格となっているケースも多いです。
限定品のアイテムに関しては、当時の定価以上でお買取できることも多く、お持ちの方はぜひ今の値段だけでも調べてみると良いと思います。
ヴィンテージ品のトランクケースも価値が高い
ルイヴィトンの販売当初はモノグラム柄もない無地のデザインとなっており、最初期のトランクケースは今では数百万円以上の価値になっている例も多いです。
ただし、状態が良い品物がほとんど残っていないこともあり、価値的な意味では状態の良し悪しが非常に重要となります。
本来のトランクケースとしてではなく、インテリアとしての需要も高く、ローテーブルとして利用できるような大型なモデルが人気の傾向です。
その後のデザインはモノグラム柄が手書きされていたアイテムもあり、現行品のようなPVCレザーにプリントされたモノグラム以外の古いアイテムは価値が高いです。
トランクケースの資産価値や買取相場
実際にトランクケースの価値はどれくらいなのか?という点について解説しています。
ルイヴィトンのトランクケースは、弊社が運営する「FirstClass-ファーストクラス-」でも高くお買取させていただいております。
トランクケースは重量がある分、持ち込みの手間を考えると売り先に困ってらっしゃるお客様も多く、我々のような出張買取サービスでご依頼いただくケースも増えています。
実際の買取事例も公開しているため、よろしければご覧になってみてください
ルイヴィトンの高価買取|ブランド買取ファーストクラス
トランクケースの場合、バッグや財布と異なり、ある程度状態が悪くても高値が付きやすい傾向にあります。(※限定品などの場合には、状態が極めて金額に大きく影響します)
古い品ほど高く売れる傾向にある
ルイヴィトンのトランクケースは古い品にも価値があるという特徴があります。
楽天などを見てみると、非常に古い品でも、100万円もの値が付いていることも少なくありません。
引用元:楽天市場
ただし、これほど高値が付く品物はかなり希少です。
一般的な「ビステン」「コトヴィル」「アルゼール」といった現行品でも展開されている、定番のトランクケースの買取相場は「10万円〜25万円前後」が買取相場となっています。
金具などの装飾が豪華な品ほど高い
トランクケースや小さめの小物入れなど、箱型のバッグ類に関しては、金具の装飾があるものが高額な傾向にあります。
初期のモデルはシンプルな品が多いですが、時代と共に金具などが豪華になってきています。
世代別の傾向としては、
- ヴィンテージ品は状態が良ければ高い(~1950年)
- やや古いが装飾がシンプルな品は安め(1960年~1980年)
- サイドに金具などの装飾がある品は高い(1980年以降)
1950年以前のヴィンテージ品に関しては、買取相場30万円〜100万円前後とかなり高くなっています。
その他大型の旅行バッグやキャリーケースの買取相場
トランクケースといってもかなり大きな括りになるため、今までご紹介したトランクケース以外の旅行バッグなどについても補足していきます。
買取相場の目安なども明記していますので、どれくらいの価値があるか知りたいという場合にも役立ててみてください。
ペガス
買取相場:7万円~15万円
ルイヴィトンの旅行用キャリーケースといえば「ペガス」シリーズです。
現行ではペガス・レジュールという品に進化していて、シンプルでかつ機能性も高いアイコンバッグの一つです。
ただこの辺りは使用感が非常に出やすく、ヴィンテージのトランクと違い時が経つにつれ価値が下がっていってしまいます。
シリウス
買取相場:2万円~7万円
ルイヴィトンの中でもっとも大きいカバンが「シリウス」シリーズです。
こちらもかなり古くからラインナップされている定番品のため、古い品も幅広く流通しています。
ただし用途がかなり限られることから、そこまで人気は高くなく、定価に対する買取相場は低めです。
クラッシャー
引用元:楽天市場
買取相場2万円-6万円
今では廃盤ですが、クラッシャーも古いモデルの中ではかなり流通量が多いです。
サイズ的にはトランクというよりも、アタッシュケースの部類に入りますが、状態の良い品であれば6万円程度の値がつくケースもあります。
まとめ
ルイヴィトンのトランクケースに関しては、品物によって価値が大きく異なります。
ただし一般的なトランクケースやジュエリーボックスなどに関しては、近年需要が高まっていることから、最低でも10万円以上くらいの金額でお買取することができます。
珍しい限定アイテムなど、買取価格が300万円以上になるケースもあり、価格の幅が広いです。
ルイヴィトン全体で相場が高騰していることも関係して、ここ三年間くらいの間に大体倍くらいに買取価格が上昇しています。
もし自宅に不要なルイヴィトンのトランクケースがある場合には、お電話で目安の金額をお伝えすることもできますので、お気軽にご相談ください。