「Goyard(ゴヤール)」のサンルイは近年一大ブームを巻き起こしたブランド品の一つです。
それまでゴヤールはさほど脚光を浴びるブランドとは言えない位置付けでしたが、サンルイが流行り、瞬く間にトップブランドの地位を築き上げました。
今ではブランド品のトートバッグの中でも、ゴヤールのサンルイシリーズはもっとも人気が高いと言える一品です。
ここではそんなサンルイの買取率であったり、人気が高いがゆえに出回る偽物の情報なども解説していきます。
この記事の目次
ゴヤールの最定番トート「サンルイ」
今でこそゴヤールは多くのブランド好きの方に認知されるようになりましたが、本来は小さなフランスの老舗高級ブランドです。
それが徐々に口コミなどで広がり、数年前に一気にブームとなって世間に認知されるようになりました。
個性的なデザインに加え、使いやすさも兼ね備えていたことから、ここまでの人気になったと個人的には考えています。
ゴヤールは全てハンドメイドで作られている
ゴヤールが他ブランドと異なる点の一つが、全てハンドメイドであることです。
ハンドメイドは高級ブランドでは決して珍しいことはありませんが、ブランドアイコンである複雑な「ヘリンボーン柄」まで全て手作業で描かれています。
こういったブランドロゴをかたどった模様まで手作業で描いているブランドは決して多くはありません。
個人的な好みはともかく、より手がかかっているブランド品であることは間違いありません。
サンルイは非常に使い勝手が良いと言われている
そしてサンルイは使い勝手の良さも、人気のポイントです。
実際に持ってみるととても軽量ですし、素材であるPVCレザーも非常に柔らかいです。
形や用途が似ているためか、よく比較されるルイヴィトンの「ネヴァーフル」と比べても、その軽さは際立っています。
ネヴァーフルMM(幅32cm 高さ29cm マチ17cm)重さおよそ420グラム
普段使いするバッグにおいて、重さはとても重要なポイントの一つです。
サンルイはブランドのトートバッグタイプの中でもトップクラスに軽量であり、幅広い女性に支持されています。
ヘリンボーン柄が演出する高級感やお洒落さに加えて、シーンを選ばず使いやすい点は他のブランドバッグにない特徴と言えます。
大きさは2パターン
サンルイは大きさが2パターン展開されています。
サンルイGM:幅32.5 上幅56.5cm 下幅40cm マチ18.5cm
普段使いにぴったりのサイズがPMで、大容量を好まれる方はGMというサイズ感です。
どちらかというとPMがちょうど良いサイズと言われていますが、GMになっても特別人気が下がったりすることはありません。
色も豊富で定価も色によって違う
またゴヤールはカラーバリエーションが豊富です。
そして色によって若干定価が変わってくるという点も他のブランドにはあまりない点です。
基準になるのがブラック
サンルイPM:定価15万円前後
サンルイGM:定価18万円前後
本体がブラックの品がもっとも一般的なサンルイとも言えます。
上記のように持ち手や縁の革部分が、ブラックの品とナチュラル(茶色)の品がありますが、これらはどちらも同じ価格です。
黒以外のカラーは定価が少し高い
サンルイPM:定価18万円前後
サンルイGM:定価21万円前後
黒以外の色のサンルイは定価もプラス3万円くらい高くなっています。
どうしてか?と言われると答えようがありませんが、近年値上げを行った際にも変わらず、色が付いているものは高いという基準が設けられています。
サンルイの具体的な買取価格は?
実際にサンルイは非常に人気が高く、その分買取率も非常に高いことが挙げられます。
中古のサンルイの具体的な買取価格に関しては、「3万円〜8万円」程度を目安にしてみてください。
平均買取率は30%前後とかなりの高水準となっています。
また中古品という幅に収まりきらない品に関しては、
新品同様・未使用品:9万円~12万円前後
このくらいの水準となっていますので、合わせて参考にしてみてください。
色やサイズによる買取価格の差はほぼない
まず補足ですが、サンルイは大きさや色のバリエーションも豊富と上で簡単にご紹介しました。
しかし「買取においては色やサイズによる買取額の差はほぼない」と思っていただいて結構です。
色の濃いサンルイの方が、若干汚れや痛みが目立ちづらい点はありますが、それも誤差の範囲です。
状態によって買取価格も大きく上下する
もっとも買取において重要なのが品物の状態です。
サンルイでダメージや使用感が出やすい箇所は以下となりますので、ご確認ください。
持ち手の劣化が起こりやすい
サンルイはかなり持ち手が細く、軽量に設計されています。
通常のバッグ同様使っていたら黒ずんでくるだけでなく、重いものを入れていると付け根の部分がちぎれてきてしまいます。
逆に言えば、持ち手の具合を見れば、どれくらい使っていたかどうかも判断しやすいため、持ち手がかなり痛んでいる品に関しては、上記した「かなり状態の悪い品」と評価されてしまいます。
角スレ具合や穴の有無も判断基準になる
サンルイは持ち手同様に底部分などにも劣化が起きやすいです。
軽量な作りをしている分、素材も薄く綺麗に大事に使用していても、上の写真のように小さな穴が空いてしまうケースもあります。
穴が空いていないければ大丈夫ですが、穴が空いてしまうと中古品としては価値が下がってしまいます。
内側は極端に汚れがなければ大丈夫
また、ある程度使用していた品ともなると、バッグ内部も汚れてきてしまいます。
ただし、大きなシミや汚れがない限りはそこまで大きな評価対象にはなりません。
経年劣化によるべたつき等も発生しないため、汚くても普通に使うことができます。
もちろん綺麗に越したことはありませんが、中より外側の状態の方が査定に大きく影響を及ぼします。
カスタムオーダー品の買取も可能
ゴヤールは「マカージュアート」といって、イニシャルやラインなどをオリジナルで描けるサービスをおこなっています。
サンルイも例外ではなく、イニシャルやお好みのカラーラインを入れて、よりオリジナリティのあるバッグに仕立てることが可能です。
こうしたオリジナルでカスタムしたサンルイに関しても、当然お買取は可能です。
イニシャル入りのサンルイの場合は、何もカスタムされていないサンルイから「マイナス1万円」くらいが買取相場となっています。
付属品の有無による減額はあるのか
ゴヤール製品全般でギャランティ代わりに扱われているのが購入時に付いてくる「ショップカード」です。
購入した日付、店舗、商品等が記載されているカードで、本物だということを証明する書面はこのカードだけです。
ただ、ショップカードがあっても本体が偽物という例もあり、正直ショップカードの有無は査定には影響しません。
ポーチの欠品は減額対象
本体の付属品としては、同じ柄を用いたポーチが付いています。
サンルイの場合はこれが本体の持ち手に完全に付けられているため、取り外して使うことなどはできません。
ただこれを邪魔だと言って、切ってしまっていたり、ポーチだけがないという場合には減額の対象となります。
そうなってしまうと、完備品から1万円〜2万円程度の減額となってしまいます。
本体のみでも高価買取が可能
サンルイは原則として、本体のみでも高価買取が可能です。
購入時にはゴヤールの布袋なども付属していますが、仮にこれらをなくしてしまっても査定には影響ありません。
素材の特性上、状態に関してはシビアに見られますが、付属品に関しては、これがないと大幅に減額といったものは皆無です。
大量に出回るサンルイの偽物
最後に、偽物コピー品について補足しておこうと思います。
サンルイはブランド品の中でも特にと言って良いほど、偽物コピー品の流通数が多いです。
正規店以外で購入した品に関しては、少なからず可能性があることを頭に置いておきましょう。
偽物は多いが決して品質は高くない
ただし、出回っているコピー品に関しては、そこまで精巧に作られている品は多くないという印象です。
そのためプロが見なくても「形状が異なる」「金具の作りが安っぽい」「持ち手や革の質感が違う」など、誰でもよく観察してみると”なんだか怪しい・・・”と感じられる品が大半です。
ゴヤールのサンルイの真贋判定を見極める上で、一番重要なのは意外にも「付属ポーチ」です。
サンルイは付属のポーチに「金具ボタン部分の刻印」「内部に施されるゴヤールの型押し刻印」「シリアルナンバーの刻印(※製造が新しいものは場所が異なる)」など、数多くのポイントが存在します。
コピー品の場合、これらのどこかしらに本物のサンルイと違う箇所が、ほぼ確実に存在するため、もし疑わしい品が手元にある場合は、確認してみることをおすすめいたします。
我々買取店の立場では仮に偽物だな・・・と判断しても偽物だと断言することはできません。
その場合は「基準外製品」として買取をお断りさせていただいております。
もし複数の買取店などで、同様に基準外とされる場合は偽物である可能性が極めて高いです。
まとめ
最後はあくまで補足となりますが、ゴヤールのサンルイはブランド品の中でもトップクラスに人気のバッグです。
また軽量なトートバッグタイプであることから、使いどころを選ばず幅広い方に支持される品物ですので、中古品でも非常に需要が高いです。
もしお手元のサンルイをご売却されたいということでしたら、弊社の方でも力を入れてお買取させていただいておりますので、下記の公式サイトよりお気軽にお問い合わせくださいませ。