エルメスのバーキンは買取において、高値がつきやすいブランドバッグです。
一般的なブランドバッグと比べても、売却時の換金率は非常に高く、使い込んだ中古品でも高い金額で売ることができます。
購入時の価格に対する売値の割合においては、バーキン以上に高く売れるブランドバッグはありません。
また、世界的にも人気の高いバッグのため、為替の状況やトレンドの移り変わりなど様々な影響を受け、買取相場の変動がもっとも大きいブランドバッグでもあります。
このページではバーキンを売却する上で、必ず知っておくべきポイントを解説しています。
エルメスバーキン高価買取|出張買取ファーストクラス
↑↑↑ファーストクラスではバーキンの買取事例を公開しています
バーキン買取時に絶対に知っておくべきポイント
バーキンをご売却される際には、最低限知っておくべきことがいくつかあります。
“売れるならいくらでも良い”という方であれば、何も知らなくても問題はありません。
しかし“より高く売りたい”という方にとって、相場に関する知識や、人気の傾向、査定時に見られるポイントなど、知っておいて損はないと思います。
弊社では「すべてご納得いただいた上でご売却していただくのが最適」だと考えておりますので、隠すところなく解説していきます。
バーキンは中古でも買取率が非常に高い
バーキンは「非常に高い買取率(※定価に対する買取金額の割合)」が特徴です。
通常のブランド品バッグであれば、10万円で購入した品が2-3万円で売れれば十分です。(※十分というのは相場感から見てということです)
ましてや長年使用したようなバッグであれば、購入価格が10万以上の品でも、買取査定では1万円以下になってしまうことも多々あります。
この場合の「状態が良い品で買取率20-30%、状態が悪い品で買取率10%」という計算になります。
これでもかなり人気のあるモデルのバッグの数字で、中古の品というのはブランド品であってもかなり値段が下がってしまうことがほとんどです。
バーキンは状態が悪くても買取率40%前後
中古バーキンの買取率の平均水準は以下となっています。
- 状態が良ければ⇒買取率60%前後
- 状態が悪くても⇒買取率40%前後
もちろんサイズなど細かい条件によって相場は大きく異なりますが(※後ほど詳しく解説)、かなり良い買取率というのはわかると思います。
100万円程度で購入したバーキンであれば“使って汚くなっていても40万円くらいでは売れる確率が高い”といったイメージを持っていただければと思います。
なぜ高く売ることができるのか
高く売れるというのは、言い換えれば価値があまり下がらないということです。
理由としては大きく分けて三つだと考えています。
- 最高峰のバッグとして知名度が抜群に高い(ステータス性が高い)
- 手作業で製作されるため流通数が少ない(希少価値が高い)
- 価格がとても高価なので安めの中古品にも需要ある(人気が高い)
これらをすべて兼ね備えているブランドバッグはほぼありません。いくら価格が高くても人気が低ければ、中古相場は大きく下がります。
バーキンは欲しい人がたくさんいる一方で、製造数も少ないという点が中古品でも価値が下がりにくい一番の要因となっています。
中古市場では色や素材によって相場が変わる
買取率が高いバーキンですが、実際には「サイズ、色や素材などの組み合わせによって買取価格の差が大きい」です。
中古市場での価値に差があるといった方が適切かもしれません。
同じ「バーキン30」でも、人気の高いブラックと、そこまで人気のない鮮やかな色の品を比較すると、色以外が全て同条件だとしても、査定額は40万円くらい変わることもあります。
定価は同じでも色や素材が変われば、中古市場での価値は大きく変わってきます。
どんな色や素材であっても、一般的なブランドバッグと比較し、バーキンは高い金額で売却することはできますが、人気の高い色や素材の品はより高値で売却できる傾向にあります。
どんな品が高いのか?安いのか?といったことは、この後詳しく解説します。
製造が新しいバーキンほど価値が高い
バーキンは古くから人気があるバッグですが、基本的には“製造が新しいものほど価値が高い”です。
限定品などの特別なバーキンに関しては、古い品でもプレミア価値が付いていて製造年数という場合もあります。
ですが通常のバーキンは色や素材などが同じであれば、製造が新しければ新しいほど買取相場も高くなります。
バーキンは製造年が刻印でわかる
バーキンに限らずエルメスの革製品には、全て製造年が記された刻印が施されています。
バーキンの場合、「本体内側の左側面」か「クロア金具の裏側」にある刻印のアルファベットがそれに当たります。
○Z | □A | □B | □C | □D |
1996年 | 1997年 | 1998年 | 1999年 | 2000年 |
□E | □F | □G | □H | □I |
2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 | 2005年 |
□J | □K | □L | □M | □M |
2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 |
□O | □P | □Q | □R | T |
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
X | A | C | D | Y |
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
※2021年は「Z」です。
古い品物はこれらの刻印が、右側ベルトの裏側にあります。「X刻印」以降はバッグを開いた内側左面の上部に刻印されています。
新しめの刻印はやや分かりづらい箇所に刻印されていますが、基本的にすべてのバーキンに製造刻印があります。
新しい品と古い品では金額に大きな差が出る
現在流通があるバーキンの最新刻印は「Z(2021年製造)」となっていて、Z刻印の品物であれば、よほど使用感がある品でない限り、どんなに安くとも100万円以上で売却することができます。
製造か5年以内くらいの刻印であれば、比較的新しいバーキンとして評価することができます。
反対にアルファベットが○で囲われている刻印は、1996年以前の品のため、25年以上前のバーキンとなります。
古い品物に関しては、どんなに状態が良くても100万円以上の査定は難しく、買取相場も半額以下の50万円以下となるケースがほとんどです。
定価の上昇と共に上がる買取相場
バーキンは年々定価も上昇傾向にあります。
10年前くらいには100万円前後だったバーキンですが、今ではもっとも小型のバーキン25サイズでも130万円前後とかなり上がっています。
定価が上昇するに連れて中古相場も高騰していくため、安い時に購入したバーキンを売るには、定価の上昇はプラスに働いています。
バーキンの現在の定価
バーキンはサイズや素材によって定価が異なりますが、現在展開されているバーキンの定価(税込)を以下にまとめました。
トゴ・トリヨン | エプソン | スイフト | |
---|---|---|---|
バーキン25 | 1,276,000円 | 1,254,000円 | 1,309,000円 |
バーキン30 | 1,452,000円 | 1,441,000円 | 1,485,000円 |
バーキン35 | 1,606,000円 | 1,562,000円 | 1,650,000円 |
定価はどんどん上がってきていますし、すでに2022年のさらなる値上げも噂されています。
高級ブランドはどこも継続的に値上げしていて、それに伴い買取相場も高騰しているものがほとんどです。
定価以上で売れるバーキンは少なくなってきている
“バーキンは定価以上で売れる”というのも有名な話です。
実際にエルメス正規店以外での小売販売価格では、新品であれば定価以上で売られていますが、買取相場においては「新品のバーキンがすべて定価以上」で売れるわけではありません。
人気の色と人気の素材の組み合わせのバーキンは、200万円以上で買取することも可能ですが、人気の低いバーキンだと定価での買取は難しい場合があります。
新品のバーキンの買取相場で比較
いくつか現在の買取相場の目安をご紹介していきます。
品目 | 買取相場 |
---|---|
バーキン30(エトゥープ・トゴ・GLD金具) | 215万円前後(定価+65万円) |
バーキン25(ブラック・エプソン・SLV金具) | 210万円前後(定価+80万円) |
バーキン25(グリアスファルト・トゴ・RGLD金具) | 200万円前後(定価+70万円) |
代表的な定番例の一部ですが、上記のようなバーキンは買取相場は非常に高いです。
反対に安めの査定となってしまう例もご紹介していきます。
品目 | 買取相場 |
---|---|
バーキン35(ブラック・トゴ・SLV金具) | 150万円前後(定価-10万円) |
バーキン35(オレンジ・スイフト・SLV金具) | 110万円前後(定価-50万円) |
バーキン30(グリーン・スイフト・GLD金具) | 140万円前後(定価-5万円) |
バーキン35など大きめのサイズは、定価以上での買取は難しい傾向にあります。
以前中国人の爆買いブームだった際には“ほとんどのバーキンが新品なら定価以上で買取可能”という時期もありましたが、現在は人気の色や素材であることが重要視されるようになっています。
定価以上で売れるバーキンの最低条件
小売状況を分析すると、人気がある程度集中している傾向にあります。
ブラックやエトゥープなど人気色であれば、需要に対して数が少ないため買取相場が非常に高い一方、比較的入手しやすい鮮やかな色のバーキンなどは定価以上での買取が難しくなっています。
定価以上の査定がつくバーキンは、少なくとも下記のどちらかに該当するのが必須です。
- ブラックやゴールド、グレー系などの定番カラー
- 25か30の小型のバーキン
バーキンであれば必ずしも定価以上で売れるということはなく、人気によって大きく買取相場が変わるというのが近年の傾向です。
新品であれば最低100万円
バーキンは新品未使用であれば、買取額も非常に高額となります。
直近2年以内くらいに製造されたバーキンの未使用品であれば、ほとんどが100万円以上でお買取でき、相場の状況によっては定価以上で売れる品もあります。
バーキン新品状態の基準について
バーキンの新品未使用品は非常に高額で売却することができますが、新品の基準には注意していただきたいです。
「新品の基準」についてはネットであまり記載がないので説明いたします。
新品とは一度も使用していないことはもちろん、バーキンの場合以下の条件を満たすものが新品として買取することができます。
- 製造から1年以内のバーキン
- 保護シールが全て付いている
これらに当てはまらなければ、新品と評価することはできません。
どんなに綺麗に保管しておいても、時間が経ってしまうだけで、中古の未使用品とランクは一つ下がります。
その分買取価格も10万円-20万円程度は落ちてしまう傾向にあります。
新品と未使用品でも値段が大きく変わる
バーキンの状態ランクによる買取額の基準は以下のようになっています。
バーキン30(ブラック・トゴ・SLV金具) | 買取相場 |
---|---|
Nランク(新品) | 190万円前後 |
SAランク(中古未使用品) | 175万円前後 |
Aランク(中古状態良) | 160万円前後 |
※2022年1月の相場を基準としています。
新品であれば非常に買取価格は高いですが、その分基準も厳しく設けられています。ちょっとでも使ってしまうと、買取価格は落ちてしまいます。
どんなに状態が悪くても値段がつく
バーキンは持ち手が千切れていようが、本体に穴が空いていようがお買取可能です。
極端に状態が悪ければ、その分査定価格に大きく影響してしまうものの、値段がつかないと買取をお断りするということはありません。※弊社の過去の実績ですと、最低でも30万円以上はお出しさせていただいております。
状態が悪いバーキンの買取価格について
バーキンは高いステータスが魅力のバッグです。そのため状態が悪いというだけで、中古市場の価値がかなり低くなってしまうことは避けられません。
現実的に、状態が悪いバーキンの買取相場の目安は「30万円-50万円前後」となります。
詳しい評価ポイントは下記の項目で触れていますが、それでも30万円以上で売れる可能性が高いというのはバーキンだからです。
状態の悪い品物に関しては、どこがどう使用感があるかによって金額に大きな差が出るため、買取相場の具体的な目安をお求めの方はお気軽にご相談ください。
値段が付きづらいSマークとスターマーク
数は少ないですが、下記の刻印があるバーキンは値段が付きづらい傾向にあります。
- Sマーク刻印がある品(セールで販売されたもの・ソルド品と呼ばれる)
- スターマーク刻印がある品(関係者向けに販売されたもの)
これらはどちらも通常の小売以外で販売された品です。エルメスでは区別するために、本体に特別な刻印が施されています。
これらは値段がつかないということはありませんが、通常のバーキンよりも買取相場が20万円程度落ちてしまう場合が多いです。
バーキンの買取相場は常に変動している
バーキンの相場は常に変動していて、一ヶ月で大きく買取価格が変わることがあります。
金額が高い分、少しの変動で10万円以上変わることも多く、トレンドの変化によって30万円以上の変動が起こるケースもあります。
その理由は主に二つです。
- 金額が高価なため海外の為替の影響を大きく受ける
- 流行によって売れる色や素材の移り変わりが早い
ブランド品は流行り廃りによって買取価格が変わるというのはよくあることです。
しかしこんなに短期間に上下動するのは、バーキンの単価の高さや海外人気の高さがあるからです。
大きく変動するのは新品のバーキン買取相場
相場の変動を特に気をつけなければならないのは、新品のバーキンを売却する場合です。
新品のバーキンは色や素材のトレンドによって、買取相場140万円-220万円くらいの中で大きく変動します。
特に流行りものの場合、最高値は200万円の買取価格がついていても、人気が下がったら150万円前後に落ち着くというケースも多いです。
バーキンの買取価格は、今人気のバーキンが一番高く買取できる傾向にあります。
新登場のバーキンは買取相場が大きく変動する
新色のバーキンはまだ市場に流通していない状況は高く買取できても、ある程度出回って珍しさがなくなっていくと買取価格が下がるケースがほとんどです。
また、色以外にも新たなバーキンモデルとしてラインナップに加わった品なども、相場の変動を大きく受けます。
以下のような近年登場したモデルは、出始めがもっとも買取相場が高く、徐々に買取相場も落ち着いている典型例です。
- バーキン オフィサー(2本線の模様が入ったモデル)
- バーキン トレサージュ(ひし形の編み込み模様が入ったモデル)
- バーキン セリエ(外縫いモデル)
- バーキン タッチ(ハンドル・フラップ部分だけがクロコ素材モデル)
出始めの頃は、市場に流通している数が少ないため、買取店各々の評価によって査定され幅が出やすいです。
限定品の場合、廃盤となった後で人気が再燃することで相場が上昇することもありますが、基本的には発売当初がもっとも高くなりやすい傾向にあります。
中古のバーキンは相場の影響を受けづらい
使用感のある中古品や年式が古いバーキンに関しては、そこまで相場の変動を気にしなくても大丈夫です。
珍しいモデルを除いた一般的に流通している中古バーキンは、ある程度相場も落ち着いていて、そこまで大きく変動することはありません。
色や素材のトレンドによる大まかな影響は受けるものの、数十万円以上の買取相場の変動はあまり起きず、いつ売っても損をする確率は低いです。
年式が古くなること自体もリスクになるため、バーキン全体の相場が極端に落ち込んでいない分には、過度に気にせず早めの売却がおすすめです。
世界経済や為替の影響も相場に影響する
バーキンの人気は日本国内のみならず、世界的で販売する国によって定価も異なります。
もっとも安い本国パリでの定価は現在でも100万円程度とかなり安く設定されています。
また、近年では中国やアジア諸国での需要が非常に高く、アジア人富裕層の需要は中古バーキンの相場に大きな影響を及ぼしています。
そのため円安時の方が、国内で買取したバーキンが観光客に売れやすい、輸出しやすいという状況が生まれ、買取価格が高くなる傾向にあります。
外国人観光客のインバウンド需要も大きく影響
バーキンがもっとも高くなるタイミングは国内のインバウンド需要が高まったタイミングです。
実際に中国人の爆買いブーム時には、国内のバーキン販売店の売れ行きが良く、新品中古問わずバーキンの買取相場は高い水準となっていました。
国内で買取した品物が国内で外国人に高く売れるという状況が買取市場においては高騰しやすいです。
コロナウイルスなどの世界情勢も相場へ影響
最近ではコロナウイルスの大流行のように、世界的な経済不振に陥る状況においては、バーキンの相場も下がることがほとんどです。
しかし2022年の現状としては、バーキンの相場はほぼ下がっていません。コロナウイルスによって本国パリの工房が止まり、市場の流通数が減ったことでむしろ中古市場での価格が高騰しています。
数年前と比較し、相場が下がっているバーキンはほとんどないと言えるほど、高い相場状況が続いています。
中古のバーキンの買取相場について
バーキンは一点一点、買取価格が大きく異なる傾向にあります。
色や素材によって相場は大きく異なりますし、状態の良し悪しも大きく金額に影響するため、大雑把に「こういうバーキンは買取価格〇〇万円」という表現が難しいです。
ここではどんなバーキンに高値が付きやすいのかという点を掘り下げて解説しています。
詳しい金額の目安に関しては、実際にお問い合わせいただくのが早いですが、お手持ちのバーキンがいくらくらいで売れそうというのはわかっていただけるかと思います。
↓↓↓下記ページでは実際の買取事例をもとに買取価格を検索することができますので、是非お役立てください。
バーキンの買取相場を調べる|出張買取ファーストクラス
中古のバーキンの買取相場が大まかに示すと70万円前後
中古バーキンの買取相場を、もっとも定番のバーキン30を基準に「ざっくり示すと80万円前後」の金額となります。
参考までに、実際にお買取のご依頼が多いバーキンの買取相場をいくつかご紹介します。
状態良い(Aランク) | 傷や汚れ有り(Bランク) | |
---|---|---|
バーキン30(ブラック・トゴ) | 110万円前後 | 80万円前後 |
バーキン30(ブルージーン・トリヨン) | 80万円前後 | 60万円前後 |
バーキン30(エトゥープ・エプソン) | 120万円前後 | 90万円前後 |
バーキン25(ブラック・トゴ) | 125万円前後 | 90万円前後 |
バーキン25(オレンジ・エプソン) | 100万円前後 | 80万円前後 |
バーキン35(ゴールド・トゴ) | 80万円前後 | 60万円前後 |
バーキン35(ルージュ・アルデンヌ) | 50万円前後 | 30万円前後 |
このようにサイズや色・素材によってかなり金額差があります。
さらに詳しい目安となると、
- 使用感があり、バーキン35もしくは30、人気が高くない色や素材⇒買取50万円-80万円前後
- 使用感がほぼない、バーキン25もしくは30、今流行りの色や素材⇒買取100万円-150万円前後
というイメージを持っていただけたらと思います。
あくまで目安のため、極端に状態が悪い品や古い品、反対に希少価値が極めて高い品などは、この金額に収まらない場合もあります。
※人気の色や素材については後述しています。
バーキンはサイズによって査定が大きく変わる
バーキンはサイズ展開は大きく分けて三種類あり、買取相場にもっとも大きく影響するポイントとなります。
- バーキン25
- バーキン30
- バーキン35
これに加えて、バーキン40・45・50といった大きめのサイズの展開もありますが、流通数がかなり少ないです。
ほとんどのバーキンは25・30・35のいずれかです。
小さめサイズの方が定価は安くとも買取では高評価
今バーキンの中でもっとも人気のサイズはバーキン25です。
その次のバーキン30、そしてもっとも人気が低いのは一番大きなバーキン35です。
実際に弊社の買取実績より、中古バーキンのサイズごとの平均買取価格をご紹介します。
- バーキン25平均買取価格:996,150円
- バーキン30平均買取価格:859,468円
- バーキン35平均買取価格:447,227円
※2021年までの2年間のファーストクラス買取実績から算出
※新品、特殊素材等の高額品は除いています
バーキン25とバーキン35では実際に倍以上、買取価格が異なっています。
バーキン25は新しく登場したサイズのため高値がつきやすい
ただ補足としては、バーキン25は2005年前後に登場した比較的新しいサイズのため、古く状態の悪い品は少ない傾向にあります。
それに比べ、バーキン35は1981年の初登場時から展開しているサイズで古い品物が多いです。
上記の平均買取価格は、全てを含めた平均値のため、新しめの品物に限れば、ここまで大きな差とはなりません。
しかし、バーキンはサイズによって買取価格が変わるというのはお分りいただけると思います。
状態が良い場合の買取目安
状態が良い場合、かつ年式が比較的新しめ(5年以内の製造)で見ると、大まかな目安は以下となります。
新品or未使用品 | 中古品(Aランク) | |
---|---|---|
バーキン25 | 150万円前後 | 120万円前後 |
バーキン30 | 130万円前後 | 100万円前後 |
バーキン35 | 100万円前後 | 80万円前後 |
ただし使用していたバーキンに関しては、中古品Aランクとご評価できるケースは少ないです。
少しでも細かなキズがある場合にはABランク、擦れや使用感がある程度見られるという場合にはBランクの評価となります。
バーキン40以上の希少なサイズは少し高め
バーキン35は買取価格が他のサイズと比べかなり安くなりますが、それ以上の大きなサイズは近年上昇傾向にあります。
相場感としてはバーキン30と同じくらいの買取相場です。
バーキン40、45、50など大型のサイズは、元々あまり製造されておらず希少価値が高いです。
ただし40以上のサイズは普段使いするには大きすぎるため、需要が低く中古市場では値段がつきづらい傾向にありました。
しかし近年バーキンの認知度が上がり男性需要が高まったことで、バーキン40以上のサイズは大きく相場が高騰しています。
そのためブラックやグレーといった男性でも持ちやすい色であれば、バーキン35以上に高く売れるケースが多いです。
高く売れるバーキンの素材と色の傾向
バーキンは色や素材の流行が変わっていき、その時々で買取相場が大きく変動します。
そのため、数年前と今とで買取相場が30万円変わったというモデルも多いです。
ここでは今高値が付きやすい色や素材について解説していきます。
高額査定間違いなしのモノトーンカラー
常に安定して買取相場が高いのは、モノトーン系カラーのバーキンです。
ブラックやグレーが廃れることはなく、どんな時でも安定して高値が付きやすい傾向にあります。
中でも人気の高い下記の色は、もっとも高く売れるバーキンの色と言えます。
- ブラック
- エトゥープ
- エタン
- グリアスファルト
バーキン自体の相場が下がっていない限りは、いつでも高値が付きやすいです。
上記の色に似た「トゥルティエールグレー」「トレンチ」「グラファイト」などのモノトーン系カラーも、高い買取相場を維持し続けています。
エトゥープが一番高値で売れる
2021年現在、モノトーン系の中でも「エトゥープ」は極めて高い相場となっています。
定価も大きく上回っていて、新品でなくとも高く売却できる傾向にあります。
クレ・ゴールドはここ数年で人気が急上昇
ここ数年で大きく相場が上昇したのは「クレ」をはじめとするホワイトベージュ系のカラーと、昔から定番だったベージュ系の「ゴールド」です。
クレに関しては、似た系統の色として「ナタ」「ベトン」などがありますが、これら白系のカラーは高値がつきづらい色とされていました。
しかし近年大幅に需要が高まり、数年前と平均しても20万円以上高騰しています。
ゴールドに関しては昔からある定番色でしたが、ブラックやエトゥープなどと比較するとかなり相場が下がってしまう傾向にありましたが、近年ではブラックと同じくらい高値がつくケースもあります。
「クレ」「ゴールド」に関しては、金具の色も重要で、ゴールド金具であればかなり相場が高い一方、シルバー金具のバーキンだと多色とそこまで変わらない傾向にあります。
ブラックに近いブルーやグリーンも人気が高い
下記のようなブラックに近いブルーやグリーン系のカラーも比較的高値がつきやすいと言えます。
- ブルーニュイ
- ブルーインディゴ
- ヴェールアマンド
- ヴェールグリス
これらも普段使いに適しているシンプルな色味のため、人気が高いカラーとなっています。
鮮やかなブルーやグリーンなどは高値がつきにくい一方で、ブラックに近い色の買取相場は高めです。
ピンク系など流行色はだいぶ落ち着いている
数年前までは、買取でもっとも高値が付くのはピンク系のバーキンでした。
ピンク系はキャンディピンクと言われる派手なカラーや、薄めのピンクまで幅広く人気で、特に中国人など外国人に極めて高い需要がありました。
ピーク時には買取相場200万円前後となっていて、下記のようなピンク系のカラーはモノトーンカラーよりも高値で売れる時代がありました。
- ローズサクラ
- ローズエクストリーム
- ローズシェラザード
- ローズパープル
- ローズテリアン
- マグノリア
ピンク系はおよそ5年前くらいが相場のピークとなり、そこからは少しずつ相場も下落しています。
ただし「ローズサクラ」だけは現状でも希少なバーキンとして200万円以上でお買取できるケースもあります。
新しめの素材が高値の傾向
バーキンは流行の変化によって、素材のトレンドも移り変わっています。
エルメス自体が新しい素材を開発しているため、新しい素材が出ると廃盤となった素材が安くなるという特徴があります。
20年前くらいに人気が高かった素材は以下です。
- アルデンヌ
- ボックスカーフ
- フィヨルド
- クシュベル
しかしこれは現在ではほぼ廃盤になっていて、高値は付きづらい傾向にあります。
現在の主流は下記の素材となっていて、上記素材を元に改良され進化しています。
- トゴ
- ヴォースイフト
- ヴォーエプソン
- トリヨンクレマンス
古くからある素材のバーキンよりも、上記の新しい素材の方が全体的に買取相場が高いです。
新しいの素材と古い素材の比較
同じ中古のバーキン30・ブラック(状態:やや使用感あり)でも、以下のような買取相場の差があります。
- アルデンヌ:買取相場70万円前後
- トゴ:買取相場100万円前後
同じような見た目の素材ではありますが、この違いで数十万円以上の金額差となります。
単純にアルデンヌのバーキンは年式が古いというのもありますが、同じ状態で比較しても20万円以上差が出ることがほとんどです。
バーキンは素材である程度の時期を判断することができるため、古い素材の買取相場が安いです。
トゴ素材が一番高く売れる
現行の素材に関して、もっとも買取相場が高いのは「トゴ」です。
それについでトリヨンクレマンスとヴォーエプソン、ヴォースイフトはもっとも人気が低く、他の素材と比較すると買取相場が下がってしまいます。
今度は、新しめの素材で同じバーキン30(ブラック・SLV金具・新品)という条件で比較してみます。
素材 | 買取相場 |
---|---|
トゴ | 210万円前後 |
ヴォーエプソン | 190万円前後 |
トリヨンクレマンス | 200万円前後 |
ヴォースイフト | 160万円前後 |
傷が目立ちにくく、どんなシーンでも着用しやすいとされるトゴは高値がつきますが、繊細なヴォースイフトは中古市場では人気が低くなっています。
スイフトが一番定価が高いにも関わらず、買取相場は安いため注意が必要です。
金具の色による買取価格の違い
バーキンは金具の色が「ゴールド金具」と「シルバー金具」の二種類あります。
金具の色によっても査定が変わり、人気が高いのはゴールド金具のバーキンです。
金具の色の違いによっても5万円-10万円程度買取価格が変わってきます。
珍しいマット金具のバーキン
通常のシルバー金具、ゴールド金具以外にも「マット加工された金具もあります。
近年ではほぼ製造されていないため、珍しいものにはなりますが、通常の光沢のある金具モデルの方が人気が高い傾向にあります。
製造年にもよりますが、通常の品よりも5万円-10万円程度安めとなってしまうケースが多いです。
新しく登場したローズゴールド金具
また近年新たにラインナップに加わった「ローズゴールド金具」「シャンパンゴールド金具」があります。
これらはまだまだ数も少なく、希少価値もあり中古市場での人気も高いです。
ゴールド金具と同額の評価、もしくは5万円程度高い金額提示となることもあり、現状もっとも高値が付きやすい金具の色となっています。
タイニーバーキンやショルダーバーキンの買取相場について
バーキンには通常の形以外にも「ショルダーバーキン」や「タイニーバーキン」といった変わった品物も存在します。
どちらも流通数は少なく、希少な品物です。
ですがタイニーバーキンにはプレミア価格が付いていますが、ショルダーバーキンは人気が低く買取相場は安めになっています。
タイニーバーキンの買取相場は70万円前後
タイニーバーキンはとても小型のバーキンで、ポーチのようなサイズ感、かつ2WAYショルダーストラップが付いている点が、現在のトレンドとも合致していて非常に人気が高いです。
しかし流通数はかなり少なく、中古市場に出回ることは少ないです。
色によって買取価格は上下するものの、買取額は100万円以上となります。
ショルダーバーキンの買取相場は40万円前後
ショルダーバーキンに関しては、近年製造されていないものの市場の流通数は比較的多いです。
サイズがかなり大型なため、使い勝手があまりよくないといった理由から、そこまで人気が高い品ではありません。
買取相場は状態が良い品で40万円前後となっていて、バーキンの中では値段がつきづらい部類となります。
パーソナルオーダーバーキンの買取相場について
バーキンのパーソナルオーダー品は、限られたエルメス顧客でしか手に入れることができない希少なバーキンです。
色や素材などを自由にカスタマイズすることができるため、既製品にないオリジナルのバーキンが作れることも特徴です。パーソナルオーダー品には「馬蹄の刻印」が施されます。(※馬蹄の刻印が施された既製品も極小数存在します)
パーソナルオーダー品は基本的には、通常のバーキン以上の値段で売却することができます。
ただし色の組み合わせや素材によって、買取相場は大きく変わります。通常のレザー素材のバーキンであれば、買取相場は「140万円-250万円」くらいが目安となります。
パーソナルオーダーのバーキンは、一点一点かなり金額の幅が大きいため実際に査定してみないと金額はわかりませんが、通常のバーキンと同様でブラックやグレー系をベースにしたオーダー品であれば、買取相場もかなり高額となります。
クロコなどエキゾチックレザーのバーキンの買取相場について
ワンランク上のバーキンとして、下記のようなエキゾチックレザーを使用したモデルがあります。
- クロコ(ワニ革)
- オーストリッチ(ダチョウ革)
- リザード(トカゲ革)
これらは定価も通常素材よりも高く、中古市場でも希少価値が高いです。
ただし正規店の定価がかなり高額ですので、定価以上の金額で売却できるケースはかなり稀です。
大まかな中古品の買取相場の目安は以下となります。
- バーキン クロコ 買取相場:200万円-400万円前後
- バーキン リザード 買取相場:150万円-250万円前後
- バーキン オーストリッチ 買取相場:80万円-180万円前後
比較的状態が良い品であれば、上記のような金額が目安となりますが、通常のレザーと同じように色によってかなり変わります。
リザードのバーキンは買取率が高い
ここ数年で大幅に相場が高騰したのが「リザード素材」のバーキンです。
エキゾチックレザーの中ではもっとも定価は安いですが、買取相場はオーストリッチより高いため、リセールバリューに優れています。
数が少ないため滅多に流通することはありませんが、バーキン25やバーキン30であれば150万円以上でお買取することが可能です。
クロコ素材にもランクがある
クロコ素材に関しては、正確にはクロコの中にもランクが存在します。
- ポロサス(東南アジアやオーストラリア原産のイリエワニ)
- ニロティカス(アフリカ原産のナイルワニ)
- アリゲーター(アメリカ原産のミシシッピーワニ)
上に行くほど高額になり、目が細かいのが特徴です。
また、それぞれに通常のシャイン加工とマット加工を施されたツータイプ存在します。
いずれも通常のバーキンよりも遥かに高額ではありますが、ポロサスのクロコを使用したバーキンがもっとも希少価値が高く、ポロサスであれば最低でも200万円〜500万円くらいが買取相場となります。
最高峰のエキゾチックレザー
最高峰のバーキンは、クロコの中でも特別希少な白いワニ革を使用した“バーキンヒマラヤ”です。
非常に高いプレミア価値があり、買取相場はおよそ1,000万円〜となっています。もっとも高く売れるバーキンと言えます。
クロコの最高峰があるように、リザードにも最高峰“オンブレ”と言うモデルも存在します。こちらも買取相場は700万円〜となっていて、プレミア価格のバーキンです。
バーキン関連アクセサリー類の買取相場について
バーキン関連の小物類やアクセサリー類も合わせて売却することができます。
一般的にバーキンと合わせて使われるエルメスのアクセサリー類の、大まかな買取目安は以下です。
品目 | 買取相場 |
---|---|
トゥイリー | 5,000円~10,000円 |
ロデオチャーム | 3万円~ |
カデナ | 5,000円前後 |
フールビ | 2万円前後 |
主にバーキンのハンドルに巻いて使用されるツイリーは、合わせて売却する方も多いです。
中古品であれば5千円〜1万円前後が買取価格の目安となります。
色によって買取相場が変わるロデオチャーム
エルメスの「ロデオチャーム」もバーキンに付けて使用する方が多いアクセサリーです。
ロデオはバーキンの買取相場と同じように、色や素材によって金額が変わってきます。
バーキンでも人気の色のロデオチャームは買取相場も高いと思っていただければわかりやすいと思います。
中古品の買取相場は3万円-4万円前後ですが、「ソーブラック」のロデオPMなど希少モデルは10万円前後で売却できる場合もあります。
バーキンの査定で気をつけるべきポイント
バーキンを査定する上で、査定員の目線に立って、どういったところをチェックするのかというポイントを解説しています。
売却前に知っておくことで、少しでも高く売れる可能性が上がると思いますのでチェックしてみてください。
バーキンの状態の判断基準
バーキンの買取価格に大きく影響するのが「状態の判断」です。
買取価格も高額なため、一般的なブランドバッグよりも状態の判断がシビアな傾向にあります。
状態を判断するポイントとして重点的にチェックする箇所が以下です。
- バッグ外面、内面の汚れ
- 持ち手や底角の擦れ傷
- 金具部分の擦れ傷
- 本体の型崩れ
これらを総合的に見て、バーキンの状態が判断しています。
中古品であれば、Aランク、ABランク、Bランク、BCランクという風に状態をランク付けさせていただいています。
ざっくりした目安ですが、
- Aランク:ほとんど傷がない未使用に近い状態
- ABランク:やや小傷等はあるが綺麗な中古品
- Bランク:全体的に使用感が見られる中古品
- BCランク:傷や汚れが目立つ中古品
どこか壊れていたり、破れていたりする場合には、さらに上記以下という評価となります。
型崩れは少しでも改善させて査定に出すのがおすすめ
基本的に傷や汚れに関しては改善することが難しいです。
磨いたり手を加えたりすることは、より悪化させることも考えられるため、おすすめできません。
ただ上記4つの項目の中でも、型崩れに関しては、多少改善させることができます。
中に詰め物をして数日置くだけでも見た目の印象が変わるため、やって損はないです。
それ以外にも、ポケットにゴミが溜まっていたり、香水の匂いなどもひどい場合には状態の判断に含まれてしまうため、注意してみてください。
状態による金額の減額目安
上記した状態ランクによって生じる、金額差の目安は以下でまとめています。
ややある(Bランク) | かなりある(BCランク) | |
---|---|---|
角・持ち手に擦れ傷 | -5万円~10万円 | -20万円前後 |
本体に汚れや傷 | -15万円前後 | -30万円前後 |
金具の傷 | -10万円前後 | -15万円前後 |
型崩れ | -10万円前後 | -20万円前後 |
※傷については実際に査定員が判断しないと正確な金額は難しいため、あくまで目安となります。
状態がAランク-ABランク程度なら買取価格100万円程度のバーキンでも、Bランク-BCランクとなると買取価格50万円-70万円くらいになってしまいます。
傷や擦れ、黒ずみや汚れなどが多くなればなるほど減点方式で査定金額が下がるとお考えください。
付属品の欠品は減額対象
バーキンは付属品が欠品してしまうと、数万円単位で査定が落ちてしまいます。
ただ、中古品の場合気をつける付属品は以下の二つです。
- カデナ(鍵2本)
- クロシェット(鍵入れ)
どちらも欠品となると10万円前後の減額となってしまうため、普段外して使用していた方も、必ず合わせて売却することをおすすめします。
新品状態のバーキンは箱なども重要
中古品の場合、基本的には箱の有無などは査定に影響しません。
しかし、新品や未使用品のバーキンであれば、カデナ・クロシェット以外の「保存袋」「箱」「タグ」なども全てある方のがベストです。(※紙袋は対象外です)
バーキンに付属するものが欠品していると、ランクを新品として評価できないケースもあるため注意しましょう。
新品でもトゴ素材は血筋で減額されるケースがある
一番人気が高いのトゴ素材は、稀に新品でも上記のように血筋と呼ばれるシワのような線が入っていることがあります。
血筋はトゴ素材特有のもので、他の素材には見られませんが、新品でも多少減額となってしまうケースがあります。
あまりに血筋がひどいものはエルメスで販売されないとされていますが、新品で血筋が目立つという理由で、5万円程度減額となってしまうケースが存在するのは事実です。
購入してしまっては避けようがありませんが、新品で同条件でも血筋があるため査定が安くなるといった例もあります。
まとめ
長くなりましたが、高額なバーキンを売却する際には、知っておいていただきたい項目がこれほどまでに多いことは伝わったのではないかと思います。
バーキンは希少価値も高く、現在でもエルメス正規店では購入しづらいことから、中古市場でも高額で販売されています。新品や未使用品だけが高価なわけではなく、中古品でも価値が落ちづらい傾向にあります。
弊社が運営する「ファーストクラス」では、中古バーキンの買取にはとても力を入れております。
もしバーキンの売却を検討されている場合には、お力になれることも多いと思いますので、お気軽にご相談いただけますと幸いです。