高級ブランド「Hermes(エルメス)」は中古品の相場が非常に高いブランドです。

そのため、高級ブランドの中でも「もっとも資産価値が高いブランド」とも言われています。

ただし、実際に売却するとなると、高く売れる品物とそうでない品があり、エルメスだからなんでも高く売れるわけではありません。

ここではエルメスのバッグや財布などを買取店で売却する際に、知っておくと有益な情報を解説しています。

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エルメス高価買取|出張買取ファーストクラス

エルメスは買取率が非常に高い

エルメスのボリード31
エルメスのバッグは買取率が高い

エルメスはどのジャンルの製品でも「買取率(定価に対して買取額が何%付くかを示す割合)」が非常に高いブランドです。

特にバッグや財布といった革製品の品質は極めて高く、長く愛用できることから中古品でも高値が付きやすい傾向にあります。

中古品でも平均買取率30%程度

バッグや財布の中古品に関しては、平均買取率30%前後とされています。

これは他ブランドと比較してもかなり高い水準です。

※参考までに他ブランドの買取率の目安は以下の通りです。

  • Louis Vuitton:平均買取率30%
  • CHANEL:平均買取率25%
  • Cartier:平均買取率20%
  • GUCCI:平均買取率15%

同じくらいの水準となっているのはルイヴィトンくらいで、その他のブランドより高く売れる傾向にあります。

あくまで平均が30%ですので、人気の高いバーキンやケリーといったバッグは中古品でも買取率50%以上となります。

エルメスの買取率が高い理由

エルメスの買取率が他ブランドと比較して高い理由は、金額が高価格帯であることと、生産数が少なく中古市場に出回る数が少ないことが挙げられます。

全ての製品がハンドメイドで作られているエルメス製品は、常に店頭在庫も少なく、中古需要が高いです。

人気の商品に限っては店頭で購入が難しいことから、プレミア価格で流通しているモデルも少なくありません。

エルメスに限っては、中古品が大量に出回っているというモデル自体が少ないため、中古市場での価格が落ちづらいブランドとなっています。

状態が悪く古い品でも値段がつく

エルメスは状態が悪い品や購入が古い品など普通のブランドバッグでは値がつかないような難あり品であっても、まず間違いなく買取は可能です。

バッグや財布などモデルによっては、当時より価格が高騰している品も多いため、状態が悪いから売れないだろうと考える必要はありません。

定価が最低でも数十万円するバッグや財布がほとんどなので、使用感があっても買取不可とならないことも特徴です。

高級ブランドの中でも評価が高いエルメスの革素材

エルメスの良質な革素材

エルメスが中古市場でも高く評価されているのは、単純にブランド力だけではなく品質の高さがあります。

元々馬具メーカーとしてスタートしたエルメスは、その技術を活かし良質な革素材を用いてレザー製品をハンドメイドしています。

素材に関してもプライドを持っており、他の高級ブランドと比較しても、優れた質感であることから一生物として扱うことができます

エルメスの革素材の遷移

エルメスは時代と共に様々な革素材で商品展開していて素材の種類だけでも100種以上存在します。

古めのエルメスで定番だった革素材だと挙げられるのが以下です。

  • アルデンヌ
  • ボックスカーフ
  • クシュベル
  • フィヨルド

近年のエルメスで定番革素材として、広く使用されているのが以下です。

  • トゴ
  • トリヨンクレマンス
  • ヴォーエプソン
  • ヴォースイフト
  • エヴァーカラー

エルメスは革の種類だけでも、ある程度いつ頃発売された品なのか推測することができます。

同じモデルの品物でも、新しめの革素材である方がより高く売れる傾向にあります。

プレミア価格も多いエルメスの買取相場

エルメスの買取における最大の特徴は、ただ買取率が高いというだけではありません。

それは多くの品物に「プレミア価値が付いている」と言うことです。

バーキン・ケリーはプレミア率高し

状態が悪くても売れるバーキン
状態が悪くても売れるバーキン

中でもトップクラスに買取額が高く、プレミア率も高いのが「バーキン」と「ケリー」です。

まず、バーキンとケリーであれば、どちらも買取率は50%近く達することが普通です。

また、より珍しい色や素材の品であれば、定価以上の金額で売れることも珍しくありません。

どういった品物がプレミア化しているのか

プレミア化している要因としては、単純に欲しがる人に対して、数が足りていないからです。

よってバーキン、ケリーに限りませんが、エルメスは以下の項目に当てはまる品は必ずといって良いほど価値が高騰しています。

  • 色が黒、またはピンク(黒は定番色、ピンクは人気色のため)
  • クロコやオーストリッチなどの特殊素材を使用している

エルメスの品物は常に在庫も少なく、市場に出回る量は極めて少ないです。

バッグや財布だと、黒やピンクといった色の品物にはプレミア価値がつきやすいですし、通常の革モデルの上位版ともされる特殊素材の品物は、限定品でなくとも希少性が高く非常に価値が高いです。

プレミア価格(定価以上)で売れるのは基本は新品未使用品

非常に高騰率が高いエルメスのバーキンとケリーですが、定価以上の価格で売れるとなると、基本的には新品未使用状態の品のみです。

のちに詳しく解説しますが、エルメスは値段が高いため、少し使ってしまっただけでも価値は下がります。

わずかながら中古品にも関わらず、非常に状態が良いということで定価以上で売れるケースもありますが、極めて稀です。

中古のエルメスの品であれば、定価以上で売れるというのは期待しないようにしましょう。

バッグや財布の人気モデルは超高価買取対象

実際にバーキンとケリーはエルメスの中でも特に高く売ることができますが、実際にはそれ以外のバッグや財布も他ブランドと比較すると、買取相場の水準は非常に高いです。

以下ではエルメスの主要な製品の、現在の買取相場の目安をまとめてみたので、そちらも参考にしてみてください。

※同一バッグの中でサイズが複数展開ある場合は、もっともポピュラーな物を選出しています。

バーキンの買取相場

バーキン30エトゥープ
引用元:楽天市場

バーキン30 レザーモデルのケース
定価:1,350,000円
買取相場:50万円-150万円

バーキンはプレミア率が高く、色や素材によって値段が大きく異なります。

しかし人気の低い品であっても、それなりに状態が良い品であれば50万円は堅いと言えます。

また黒やエトゥープ、ピンク系などの人気色であれば、定価を上回るプレミア価格も期待できます。

ケリーの買取相場

ケリー28赤系
引用元:楽天市場

ケリー28 レザーモデルのケース
定価:1,250,000円
買取相場:30万円-130万円

ケリーも非常に高い換金率を誇ります。バーキン同様に人気の色や素材によっては定価を上回るケースも多いです。

ただ古いモデルだと30万円近くまで落ちてしまうこともあり、買取相場の安定感ではややバーキンに劣ります。

ケリーはサイズ以外にも「内縫い」「外縫い」といった違いもあり、同じ色、素材の品でも、それによって多少金額も上下します。

ボリードの買取相場

ボリード31
引用元: 楽天市場

ボリード31 レザーモデルのケース
定価:1,000,000円
買取相場:20万円-50万円

ボリードもエルメスのバッグの定番モデルの一つで、上記の二つほどではないものの、流通量は少なめで価値が高いです。

状態が良い品であれば、買取率30%前後が基準になり、高額で売れるバッグの一つといっても過言ではないでしょう。

中には「ボリード シャーク」「ボリード ベースボール」などプレミア価格が付いている品も存在します。

コンスタンスの買取相場

コンスタンス茶色
引用元:楽天市場

コンスタンス レザーモデルのケース
定価:1,250,000円
買取相場:40万円-90万円

エルメスのショルダーバッグタイプでは、もっとも高値といっても良いのがコンスタンスです。

通常のコンスタンス、小さめのコンスタンスミニ、どちらも非常に人気が高く、買取相場もかなり高めです。

Hの金具モチーフが象徴となっているため、金具に傷などが入ってしまっていると減額対象になるので注意が必要です。

エヴリンの買取相場

エヴリンPM
引用元:楽天市場

エヴリンPM レザーモデルのケース
定価:400,000円
買取相場:10万円-20万円

エルメスのバッグの中では、比較的価格も安めで、所有している方も多いです。

買取率は25%-50%程度とエルメスにしては少し安めの買取相場になっています。

エブリンはロゴの型押し部分に汚れが溜まりやすいため、査定に出す前に少し掃除しておくだけでも印象は変わります。

ガーデンパーティの買取相場

ガーデンパーティPMトワルアッシュ
引用元:楽天市場

ガーデンパーティPM トワルアッシュモデルのケース
定価:200,000円
買取相場:5万円-10万円

ガーデンパーティはレザーモデルとキャンバス生地のトワルアッシュモデルの二つ展開がありますが、どちらかと言うと価格が安いトワルアッシュの方がポピュラーです。

キャンバス生地は、素材の特性上非常に汚れやすく、汚れも落としづらいため、買取では高額査定がつきづらい傾向があります。

ただ新品状態の品は貴重なため、トワルアッシュでも状態が非常に良いと買取価格は定価に近い金額がつくこともあります。

ベアンスフレの買取相場

ベアンスフレブラック
引用元:楽天市場

ベアンスフレ レザーモデルのケース
定価:270,000円
買取相場:8万円-15万円

エルメスの長財布といえば真っ先に上がるのがベアンスフレです。似たモデルにベアンもありますが、ベアンスフレの方が使っている人は圧倒的に多いです。

ベアンスフレは財布の中でも特に高い買取率を誇り、状態が良い品であれば50%を超えます。

ただし中古品になると、判定はシビアになり、使っていると金具に差し込むレザーが痛んでしまうため、買取価格も大幅に落ちる傾向があります。

ドゴンの買取相場

ドゴンオレンジ
引用元:楽天市場

ドゴンGM レザーモデルのケース
定価:190,000円
買取相場:5万円-10万円

ベアンスフレと並び人気の高いドゴンですが、少し定価が安く、ベアンスフレの方が上位版と言う印象もあってか、買取率は少し劣ります。

そしてこちらも、レザーを差し込むタイプの開封口のため、中古品になると使用感が出やすいです。

中に外すこともできるカードケースが付属しているため、もしこれがないとなるとほぼ売れないと言うくらい安値になってしまいます。

アザップの買取相場

アザップレッド
引用元: 楽天市場

アザップ シルクインモデルのケース
定価:120,000円
買取相場:3万円-7万円

アザップはシルクインモデルとフルレザーモデルがあり、定価も倍くらいになり、買取相場は倍以上になります。

ただ一般的なアザップはシルクインモデルで、そちらの方が圧倒的に流通量も多いです。

使いやすいこともあり、中古でも安定して高く売れるモデルではありますが、一部ファスナーの革タグが取れやすいという難点もあり、取れてしまうと査定は大幅に安くなります。

状態によって売値が大きく異なる

エルメスの品の買取査定においては、他ブランド以上に状態をシビアに評価されます。

エルメスは正規店の在庫数が常に品薄状態であるため、中古品でも新品に近い、状態の良い品がより売れる傾向にあるからです。

人気バッグはわずかな傷でも減額対象

特にバーキンやケリー、ボリードやコンスタンスといった高額なモデルはわずかな傷やスレですら減額対象となります。

以下の画像は傷有りと判断されるバーキンのケースです。

エルメスバーキン持ち手の傷

正直、遠目から見てもほぼわからないと思いますので、アップにしてみると・・・

エルメスバーキン持ち手の傷拡大版

多少スレ傷があるのがお分りいただけると思います。

これがあるかないかだけでも、金額の高いエルメスのバッグ類などは、5万円-10万円程度査定に影響を及ぼします。

新品未使用の基準は非常に高い

エルメスの新品未使用の品の多くがプレミア価格で売れると上記しましたが、実際に新品未使用と判断されるハードルは非常に高いです。

  • 箱を開いただけで使用していない
  • 金具部分の保護シールが全て付いている
  • 製造年月日が今年モデルである

基本的には、上記三項目全て満たして、初めて新品未使用品での買取査定となります。

買取店によっては、公式サイトの参考査定額などを掲載しているケースもありますが、あまりに高い金額の場合は、あくまで新品状態での査定額であることが多いため注意しましょう。

使用済みの財布類は定価からすると割安

財布に関しては、バッグよりも中古品の値段が落ちやすい傾向が強いです。

単純に財布は使用頻度も高いですし、使っているとどうしても劣化してきてしまいます。

中古の財布は中古のバッグより安く査定されがちなので、長年使用してしまった財布に関しては、いくらエルメスとはいえ数十万円などといった高値は期待できないでしょう。

付属品の有無も査定額に影響する

エルメスの買取査定においては、新品購入時に付いてくる付属品の有無も、金額を決める上での指標になります。

価格の高いエルメスはそれだけで数万円査定が変わるケースも多いです。

エルメスの査定に影響する付属品とは

具体的に査定に大きく影響する付属品としては、以下のような品が挙げられます。

  • エルメスの箱・保存袋(布袋)
  • カデナ・クロシェット(バッグによってはなし)
  • ストラップ(バッグによってはなし)

全体に共通して言える付属品は「箱・保存袋」になります。

特にエルメスのオレンジ色の箱は、箱だけでも5,000円程度の価値があると言われています。

財布など小さいものであれば、そこまで査定に影響はしませんが、バッグなどであれば、やはりこの二つは確実にあった方が査定に良い影響を及ぼします。

クロシェットやストラップなどは欠品すると大幅な減額

バッグの種類によっては「カデナ(当然鍵も含む)」「クロシェット」「2WAYストラップ」などが付属する品もあります。

これらは正直付属品というよりも本体の一部とみなされていて、もし仮にこれらが不足しているとなると、数万円以上は確実に減額されてしまいます。

付属品はたとえ壊れていても査定時はあった方が良い

付属品が壊れてしまった、または一部革タグなどが破れてしまった、などのケースも起こり得ます。

ただエルメスの品物を査定に出す際には、壊れていたり、破れてしまったりした品でもあった方が良いです。

破損なら直せる可能性が高いですが、ないと欠品になってしまいます。査定額に関していえば、欠品は最大の減額対象となります。

ギャランティなどで本物を証明する必要はない

ブランドによっては査定時に「ギャランティカード」などが重要視されるケースもありますが、エルメスはそもそもギャランティを発行していません。

もちろん他の付属品であったり、購入時のタグで新品と判断することもできますが、ハンドメイドで製作されるエルメスの品は、コピー品との品質の差が大きいです。

ブランド品専門の買取店などであれば、本体だけで偽物本物の判断は付きますので、箱や保存袋がないからといって値段がつけられない、または査定が大幅に下がるということはありません。

まとめ

エルメスは高級ブランドの中でも、特に買取率が高く、古い品や状態の悪い品であっても問題なく、お金に換えられるお宝です。

しかし金額も高い分、買取店による査定の目も厳しく、買取店による金額の差も大きくなりがちです。

間違っても、適当なリサイクル店などで売りに出さず、信頼のおける買取店を利用することが重要です。