「HERMES(エルメス)」のバーキンは、高いステータス性に加え、実用性も兼ね備えた、ブランドバッグの最上位に値する品です。

また、リセールバリューが非常に高いことでも知られていて、昔購入したバーキンでも買値以上の金額で売れるケースも多いです。

今回はそんなエルメスのバーキンを、お金という価値で考えて、どのような価値があるのかコラムとしてまとめています。

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エルメスのバーキンってどんなバッグ?

まずは、バーキンがどんなバッグなのか?簡単におさらいしていきます。

エルメスのバーキンはなぜ人気?バーキンの魅力や資産価値など気になることを徹底解説↑↑↑詳しくはこちらでも解説しているのでチェックしてみてください

最高峰のブランド「エルメス」のフラッグシップモデル

エルメスのバーキン25オーストリッチ
比較対象なき最高峰のステータス

日本国内問わず、海外においてもエルメスを知らない方は少ないでしょう。それだけ「Hermes(エルメス)」は高級ブランドの中でもトップを走り続けて、今も進化を続けるブランドです。

元々は革製の馬具制作からスタートしたことも有名な話で、今ではバッグや財布などの革製品をメインに小物やアパレルなども手がけています。

製品を全て手作業で製作するこだわりに加えて、良質な革素材を使用したエルメスの品は世界中のセレブから支持されています。

バーキンはエルメスが手がけるバッグの中でも、最高峰「フラッグシップ」という立ち位置のモデルで、もっとも人気の高いバッグです。

バーキンの種類と定価

バーキンと一口に言っても、サイズは主に三種類の展開です。

  • バーキン25(幅25cm ※比較的小型)
  • バーキン30(幅30cm ※もっともポピュラー)
  • バーキン35(幅35cm ※多少大判サイズ)

もっとも小型のバーキン25は現在国内定価は128万円前後となっています。

どんなに安くても、新品のバーキンは120万円以上する超高額バッグです。

エキゾチックレザーのバーキンは定価数百万円超え
バーキンで使用されるクロコ
クロコ素材のバーキンは非常に希少かつ高額

バーキンはさらにランクの高い種類として、「クロコ」や「リザード」といったエキゾチックレザーを使用したモデルがあります。

通常の牛革などを使用したものと比べ、これらは革自体の希少性が極めて高く生産数も少ないです。

エルメスはバーキンにワニの育成を自社でおこなっている事も有名な話で、高品質なエキゾチックレザーを用いたモデルは定価が500万円を超えます。

革素材を確保する費用が高騰し年々価格も上昇

エルメス曰く、良質な皮素材の確保にかかる費用は年々増していく状況にあるようで、現在バーキンの定価は128万円-155万円前後の金額となりました。

エルメスで使用される素材は無数にあり、使われる素材によっても定価が異なるという特徴もあります。

特にエキゾチックレザーに関しては、年々さらに減少傾向になっていくのではないかと言われていて、バーキンの中でも極めて高価なモデルとなっています。

今も値上げし続けている

バーキンは元から、ここまで高価だった訳ではありません。

エルメスがバーキンを初めてリリースしたのは1984年で、女優のジェーンバーキン女史の要望に応えて、当時からラインナップされていた「オータクロア」というバッグを元に改良され、作られたモデルがバーキンです。

当時の販売価格は日本円で50万円程度だったと言われていて、経済事情や時代背景を元に価格改定が何度も行われ今の価格となっています。

どんなバッグよりも優れたステータス性

ステータス性の高いバーキン
ステータス性の高いバーキン

いきなりですが、ブランド品の中で知っている「バッグの名前」を挙げていってみてください・・・

実際に高級ブランド全体でも“バッグ単体の名前が広く知られている品物”は少ないです。

ですがバーキンはブランドにそこまで興味がない人でも“名前はなんとなく知っている”というくらい知名度があります。

どのバッグより高価でかつ、誰からも認知されていることがバーキンが人気であり続ける一つの理由となっています。

実用性とステータス性が世界中多くのセレブを魅了

バーキンはステータス性だけでなく、普段使いのしやすさや丈夫さを兼ね備えたバッグだと言われています。

そのため世界中のセレブから愛用され「お金持ちが持つバッグ=バーキン」という確固たる地位を築き上げてきました。

バーキンの所有者には「バーキンしか使わない」という人も多く、カラーリングや素材が異なるバーキンを複数所有しているセレブも多いです。

バーキンを所持する日本の有名人(インスタグラムから引用)

バーキンに比肩するのは唯一ケリーだけ

バーキンと唯一同等クラスのステータスと言われるのが、エルメスの「ケリー」です。

価格帯もほぼ等しく、同じような特徴がありますが、それでもバーキンの方が少し地名度も人気もあるように思います。

その他エルメス以外の高級ブランドのバッグと比較しても、同格だと自信を持って言えるバッグは存在しません。

バーキンのリセールバリューが優れている理由

バーキンの最大の特徴でもある「リセールバリュー」について詳しく解説していきます。

まずバーキンは流行り廃り関係なく、発売から今まで人気が上がり続けているバッグです。

流行り廃りに左右されない優れたステータス性があるからこそ、中古市場でも人気が高く非常に値落ちしづらいという特徴があります。

正規店では購入できない

バーキンが値落ちしづらい一番の理由は「正規店で定価で購入することは極めて難しい」ことが挙げられます。

基本的にバーキンは店頭には一切並ばないと言われていて、エルメスの顧客が絶えず順番待ちをしていて、顧客から順に案内し販売されています。

せっかく案内されたからといって、色や素材など組み合わせが無数にあるバーキンですので、必ずしも自分が求めるモデルを購入できるとも限りません。

その結果人気がある「色や素材のバーキンは定価以上」で流通する状況となっています。

新品を市場で購入しようとすると定価以上が当たり前

上記のような販売のされ方をしているため、バーキン専門店や中古ブランド店、ネット通販などで新品のバーキンを購入しようとすると、定価以上で購入しなくてはなりません。

通常のレザーのバーキンでも最低でも150万円-300万円前後が新品バーキンの市場価格となっています。

そのため、バーキンは値段が落ちづらく中古品でもリセールバリューが高いとされています。

エルメスバーキンを買取する際に知らないと損するポイントを徹底解説
↑↑↑バーキンの売却や買取についてはこちらで詳しく解説しています

バーキンの価値は上がり続けている

ここ数年に渡りバーキンの価値は上がり続けています。理由は大きく二つだと考えています。

  • 正規店定価の上昇
  • SNSなどの普及による認知度の拡大

特に二番目の認知度の拡大についてはここ数年顕著で、主にSNSやネットメディアの普及によるものだと感じます。

以前から度々テレビなどでもバーキンは取り上げられていましたが、ネットの普及によりバーキンを目にする機会はさらに増えました。

それによりお金持ちがバーキンを求め、でも正規店では簡単に購入できないという状況から、市場価格はどんどん高騰しています。

バーキン以外のブランド品でも、プレミア価値がつき定価以上の金額で売れる例もありますが、それが長続きしているものはほぼありません。

流行りに左右されない人気があるからこそバーキンの価値は今も上がり続けているのだと感じます。

バーキンを購入する時に知っておくべき注意点

バーキンを購入するための知識や注意点などもまとめてみました。

あまり他では出てこない情報もご紹介していますので、バーキンを購入したいと考えている方はチェックしてみてください。

正規店で購入する方法と難易度

まず誰もが正規店で定価でバーキンを購入したいと考えると思います。

正規店で購入しづらいと上記で触れましたが、実際にその難易度がどれくらいのものか説明していきます。

※あくまで噂話であったり確証はないことである点はご了承ください

一見さんでバーキンはお断りというスタンス

まずバーキンが店頭に並んでることは99%ありません。これは百貨店でも路面ブティックも同様です。

普段からエルメスで買い物していたり顔を覚えられたりしていない方を、ここでは一見さんと表現しますが、そう言った方が“バーキンありますか?”と店員に聞いても、“申し訳ございませんが・・・今現在在庫がなくご案内できません”と断られます。

本当に在庫がないこともあれば、在庫はあるが出していないこともあると思いますが、とにかく一見さんが購入するのは99%不可です。

もし正規店でバーキンを案内してもらうには、最低でも100万円くらいは買い物をする必要があると噂されています。

エルメスで優良顧客と認められるには人気の低い品物を購入せよ

エルメスでバーキンを購入したい人は非常に多く、競争率も高いです。

その中でも案内される人とされない人の傾向としては、エルメスで「人気のない品物を購入しているかどうか」が重要だとされています。

エルメスの中で人気の高いジャンルは「バッグ」や「財布」といった革製品で、それらの人気が高いモデルばかり購入しているような人はエルメスからすると優良顧客ではありません。

反対にエルメスの中で比較的人気が低い「ジュエリー」「アパレル」「腕時計」などの高価な品物を購入すれば、バーキンも案内されやすいと言われています。

限られたVIP顧客に優先的に案内される

基本的にバーキンが一般の顧客に回ってくることはありません。エルメス顧客や百貨店外商が付いている人に優先的に案内されている傾向にあります。

現在はそれでも確実に買えるという訳ではなく、顧客や外商経由であっても「順番待ちする権利がある」程度です。

エルメスの中でもランクの高い顧客にならないと、お目当てのバーキンや珍しいバーキンなど、より市場で高値がついているモデルを購入するのは難しいです。

バーキンは半年に1回しか買えない

今現在バーキンは一人半年に一個しか購入できない制限がされています。

仮に順番が回ってきても、半年以内にバーキンを購入してしまってると買うことはできません。

生産数が少なく、現在需要が非常に高いという背景があり、VIP顧客であっても縛りが存在し、年々制限も厳しくなりつつあります。

新品を正規店以外で購入すると定価以上

正規店で購入できないとなると、中古ブランド品を扱っているお店で購入するしかありません。

中古ブランドと言っても、大手の中古販売店などでは新品状態のバーキンが多数販売されていますが、これらは全て定価より高値で売られています。

バーキン30 ブラック トゴ 新品定価:144万円
中古販売店新品相場:250万円前後

このくらいの値段が普通になりつつあるほど、バーキンは需要が高いのです。

こういった店舗では、実物を見て、かつ好きなカラーや素材などを選んで購入することができるというメリットこそあるものの、最低でも200万円近くの金額を出さないと購入することはできません。

海外のエルメス購入できればお得

エルメスパリ本店の様子
エルメスのパリ本店の様子

海外のエルメス正規店で購入するという方法もあります。

現在のパリ本店でのバーキン30の定価は7,000ユーロ前後です。日本円にしておよそ100万円以下と非常に安く設定されています。

しかし日本のエルメス正規店で購入するのと同じか、それ以上にハードルが高いです。

パリ本店には表向きのエルメスの販売フロアと、VIP限定のフロアがあり、そこにはバーキンやケリーなども置いています。

いずれにせよエルメスは購入実績など見て判断するため、普通の観光客としていってもバーキンを案内してもらうことは難しいです。

知り合いのコネがあったり、エルメス本店で購入実績などがない限りは、海外で購入するのも難しい状況となっています。

まとめ

エルメスのバーキンは高い資産価値があるとされていますが、その分購入するハードルも非常に高いです。

ハンドメイドのため品数が限られていて、流通数が少ないこともリセールバリューが高い理由となっています。

通常ブランドバッグとはいえ、使い込んでしまうと売る時には二束三文となってしまいます。

しかしバーキンの場合は必ずといっていいほど数十万円以上の値段で売ることができますし、人気の色や素材であれば10年以上前のモデルが100万円以上で売れる場合もあります。

少なくとも定価で購入できるのであれば、誰もが欲しいというほど定価と市場価格に差があるバッグなのです。