ブランド品の中には、発売当時はそうでもなくとも、後々プレミア価値がつく品も少なくありません。
ただ未来を予知することなど誰もできません。
しかし、過去の実績からして今後値上がりする可能性が高いブランド品は予想することができます。
今回は中古ブランドバイヤーが選ぶ、今後値上がりが期待できるブランド品をまとめてみました。
この記事の目次
プレミア価値が付く理由
プレミア価値が付くケースはブランド品全体で見るとかなり稀です。
以下のような事例が偶然重なった場合のみ、定価以上の価格が付くことがあります。
人気モデルが廃盤になる
定番なのはそのシリーズが廃盤になるケースです。
人気があった型や、柄などが廃盤になると価値が高まり、プレミア価格が付くこともあります。
限定品などは確率が高い
多くの高級ブランドは期間限定で特別な柄のモデルなどを販売することも多いです。
特にルイヴィトンなどは年に何回も限定ラインを発表しますし、その中からプレミア価値が付く例は多いです。
ただ言っても、限定の中の10%も満たないくらいの確率ですし、当たり前ですが「人気が出るようなデザイン」でないと意味がありません。
近年ヴィンテージ品の人気が高い
また、近年はブランド品のヴィンテージブームが巻き起こっていて、古い品物が当時の定価以上で売れるケースもあります。
その筆頭として挙げられているのが「シャネル」ですが、以下のようなブランドも最近価値が高くなってきています。
- GUCCI-グッチ
- Dior-ディオール
- FENDI-フェンディ
この辺りは、元々中古品の相場がかなり安めな傾向がありましたが、ヴィンテージブームも伴い、ここ一年の間でも倍以上の値段がつけられている品も多いです。
ブランドの人気が飛躍的に高まる
もう一つの理由は単純にブランドの人気が高まることです。
今でこそ落ち着いてきてはいますが、近年急激に人気が高まったブランドというと、
- Goyard-ゴヤール
- Chiristian Louboutin-クリスチャン・ルブタン
などが例として挙がります。
人気が高まれば当然中古品の価値も急騰します。
ただこれらは人気やトレンドに左右されやすいため、プレミア価値が付いても短期間で落ちていくことが多いです。
大幅に定価が上がるケースもある
人気はそのままでも、正規品の定価が上昇していけば、同じ型の古い品の価値は高まります。
高級ブランド自体、10年前と比較すると定価が二倍以上になっているブランドも多く、全体的に値上げしている傾向が強いです。
特にロレックスやシャネルなどは上昇率が高く、それに伴い古い品物の高騰が大きいです。
今後プレミア価値が期待できるブランド品
前置きが長くなりましたが、ここからは今後値上がりが期待できそうなブランドと、その理由について解説していきます。
あくまで考察にすぎないですが、過去の傾向なども踏まえておりますので、参考程度にしていただければ幸いです。
ロレックススポーツモデル全般
ロレックスのスポーツモデルは現在進行形で高騰が続いています。
スポーツモデルのロレックスは特に人気が高く、正規店での購入は在庫がなく、まず不可能です。
そのため中古ブランド店などで「デイトナ」「サブマリーナー」「GMTマスターⅡ」の3つは常に定価以上で売られています。
ロレックス自体今後も数を減らしていく方針(※公式ソースではありません)のようですので、今後ますますの高騰が期待できます。
ただしステンレススチールモデルのみ
ただ傾向としてプレミア価値がつく品は総じて「SSモデル(ステンレススチール)」のみとなっています。
18Kモデルに関しては、人気が低いせいか、同モデルで定価が高いにも関わらず、プレミア価値がつかないケースがほとんどです。
デイトナは今後もプレミア間違いなし!?
引用元:楽天市場
ロレックスのスポーツモデルの中でも「デイトナ」は別格です。
今現在でも定価126万円に対して、二次流通市場では販売相場200万円前後と非常に高騰しています。
このモデルに関しては、寝かしておけばかなり高確率でお宝になるブランド品といって間違いありません。
ヴィンテージシャネル主要バッグやアクセサリー
ここ数年に渡りヴィンテージシャネルはファッショントレンドの一つになっています。
従来シャネルのターゲットにはマッチングしていなかった若い世代の間で、クラシカルなシャネルの品が流行り、かつ比較的手軽に手が出せることから、人気に火がつきました。
特に価値が高まっているのが、キャビアスキンといったシャネル特有のつぶつぶした革素材のバッグや、少しレトロな定番ココマークを用いたアクセサリー類です。
実際に流行る前は1万円以下で販売されていたようなアクセサリー類が軒並み、2万円、3万円といった高騰を続けています。
定番マトラッセチェーンショルダーは不動のトップアイコン
引用元:楽天市場
シャネルのバッグの中で高騰が期待できる品は、定番のマトラッセチェーンショルダーです。
シャネルのアイコンとして現行でも販売され続けている人気モデルです。
実際にここ20年の間でもっとも定価が上昇したバッグといって良いほど定価が上がっていて、当時15万円くらいで販売されていた品が、今では60万円程度で売られています。
そのため現在古い品物を売ると、購入価格以上で売れる場合も多く、非常に価値が高い一品です。
今後も定価が上昇していくのであれば、さらに価値が高まっていくことも考えられます。
ルイヴィトン限定ライン
ルイヴィトンは毎年限定コラボラインを大量に発表しています。ほとんどがプレミア価値が付かずに終わる品ばかりですが、中には大化けする品物も存在します。
しかし記憶に新しいところだと「Supreme(シュプリーム)」とコラボした品は、軒並み定価の二倍以上のプレミア価値が付いていますし、以前コラボした「草間彌生」氏とのマーブルドット柄のルイヴィトンもいまだにプレミア価値をキープしています。
また、「村上隆」氏とコラボしたモノグラモフラージュ(迷彩のモノグラム)なども、定価の三倍程度の値が付いています。
話題性や人気のあるコラボ作品や、単純デザインに需要が高いような限定品は、買った時の金額以上の価値が付くケースもあります。
空前のブームとなったシュプリームコラボの再来は
ルイヴィトン×シュプリームのコラボ商品は、限定ポップアップストアに連日長蛇の列ができ、二次流通では全ての品物が二倍以上のプレミア価値がつき、空前のヒットとなりました。
品物によっては定価40万円、販売相場130万円なんていうケースも多く、凄まじいプレミア品となりました。
長期的にみてどこまで続くかはわからないものの、確実過去最高のヒットとなったことは間違いありません。
今後も同じようなブラントのコラボは発表され続けるでしょうし、トレンドのビッグネームとのコラボとなれば、また同様にプレミア価値が付くケースも考えられます。
フェンディズッカ柄バッグ
フェンディの「ズッカ柄」はFとFが連なったデザインで、古くからラインナップされている定番中の定番です。
定番でありながら、ヴィトンやシャネルの影に隠れていたものの、近年少しずつ人気が高まり価値がじわじわ上がってきています。
プレミア価値にはまだ程遠いものの、ヴィンテージシャネルの例もありますし、火付け役が一つでもあれば一気に人気が爆発する可能性もないとは言えません。
今売ればせいぜい1万円くらいにしかならないような古いズッカ柄のバッグも、数年後には数万円・・・こういうケースはブランド界隈ではよくあることなのです。
エルメスのバーキン
“後々売ることを考えてバッグを選ぶなら何を購入する?” ブランドに携わっている人に質問をすれば、十中八九は“エルメスのバーキン”と答えるでしょう。
バーキンはここ10年以上プレミア価値がなくなったことはありません。
常に正規店で購入できる品数は限定されていて、二次市場に出回ればほぼ確実に定価以上で販売されています。
また定価も上昇していて、毎年のように価値が上がっていると言っても過言ではありません。
ブランド品の中でも圧倒的にリセールバリューが高く、今後もプレミア価値がなくなることはまず考えられない。そんなブランド界の金字塔なのです。
まとめ
今回はブランド品の中での「プレミア価値」というテーマでまとめてみました。
実際に使ってしまったブランド品が定価以上で売れるなんていうことはまずありえませんが、それでも中には色々な理由があって、プレミア価値が付くブランド品も存在するのです。
狙って購入するのは限りなく難しいですが、高いものだけにどうせなら後々高く売れるものを・・・という気持ちも非常にわかります。
少しでも傾向だけでも掴んでいただけると幸いです。