「CHANEL(シャネル)」のチェーンショルダーバッグは、古くから形を変えずシャネルのアイコンとして親しまれている定番モデルです。
ヴィンテージシャネルが流行るきっかけになったバッグで、リセールバリューが非常に高い傾向にあります。
ただし長年生産され続けているバッグのため、微妙な装飾や柄違いなど種類も無数にあり、ちょっとした違いによって相場も大きく異なります。
フォルムに関しても、もっとも定番とされる「ダブルフラップ(二重蓋)」のモデル以外にも、シングルフラップタイプや種類も様々です。
ここでは、シャネルのチェーンショルダーバッグを売却する際に知っておくと便利なポイントを徹底的に解説しています。
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シャネルのチェーンショルダーの種類と買取相場
シャネルのチェーンショルダーバッグは数あるハイブランド製品の中でも、極めて人気の高いアイテムの一つです。
“シャネルブランドの象徴”でもあり、登場から30年以上経った今でも、形を変えずに販売が続いています。
中古品の需要も極めて高く、買取店でも高値が付きやすいです。
しかし、形や素材によって買取相場も大きく変わってくる傾向にあり、定番品や珍しくアイテムであるほど価値は高いです。
最定番マトラッセダブルフラップチェーンショルダーは高く売れる
シャネルのチェーンショルダーバッグでもっとも定番とされているのが「マトラッセ ダブルフラップ チェーンショルダー」です。
長い期間、形は変わっていませんが、現在は「クラシック・フラップバッグ」という名で販売されています。内側の二重蓋仕様を指す通称「ダブルフラップ」は、このモデルを指します。
「マトラッセ」はシャネルを代表する格子柄デザインのことで、二重蓋デザインの「ダブルフラップタイプ」が、一般的に”シャネルの定番チェーンショルダーバッグ”と認知されています。
マトラッセ ダブルフラップ チェーンショルダーの買取相場の目安
定番のマトラッセダブルフラップチェーンショルダーはシャネルの中でも、もっともリセール率の高いバッグの一つです。
中古Aランク品の買取相場の目安は以下となります。
- 新しめのマトラッセチェーンショルダー(発売10年以内くらいの品)買取相場:50万円-80万円前後
- ヴィンテージのマトラッセチェーンショルダー(10年以上前の品)買取相場:20万円-40万円前後
ヴィンテージと呼ばれる数十年以上前の品物に関しても、状態が良ければ最大40万円前後での買取も可能で、当時の定価以上に高騰しています。
30年以上にも渡り同じ形で生産されているため、古い品物でも価値が落ちづらいのが特徴です。
ボーイシャネルチェーンショルダーは新しいシャネルのアイコン
現行品としても人気が高い「ボーイシャネルチェーンショルダー」は、昔ながらデザインを継承しつつも、新たな金具のデザインを取り入れた近年のシャネルを象徴するモデルの一つです。
10年前くらいに登場した比較的新しいモデルで、中古市場の流通数は少なく、高値がつきやすいモデルといえます。
ボーイシャネルチェーンショルダーの買取相場の目安
ボーイシャネルチェーンショルダーの定価は60万円〜となっています。
リセールバリューに関しては、定番のダブルフラップと比較するとやや落ちますが、それでも他のバッグよりも高い数値です。
中古Aランク品の買取相場の目安は以下となります。
- ボーイシャネルチェーンショルダーの買取相場:30万円-40万円前後
金額の幅に関しては、色や素材等によって変わってきます。
もっとも人気の高い「ブラック・キャビアスキン・マトラッセ」の場合は、40万円前後が目安となります。
定番以外のチェーンショルダーの買取相場について
シャネルのチェーンショルダーは種類も多く、定番の「マトラッセ ダブルフラップ チェーンショルダー」以外の品物は、若干査定が下がる傾向にあります。
ただしシャネルはバッグの形ごとに名称が付けられていないため、どれも「チェーンショルダー」であることに変わりはありません。
上の写真の楕円形のものも、マトラッセチェーンショルダーの一つであることには変わりありませんが、状態が良い品でも買取相場は20万円前後となります。
基本的には、定番のダブルフラップタイプ以外の品物は少し買取価格が安くなってしまいます。
定番ではないチェーンショルダーの買取相場の目安をいくつか実例をあげてご紹介していきます。
マトラッセチェーンショルダー(通称:ダイアナ)
マトラッセチェーンショルダーの中でも、前面にラインが入ったこのモデルは「通称ダイアナ」などと呼ばれ、ダブルフラップタイプ以外ではもっとも人気が高い品の一つです。
ダイアナという名前は正式名称ではなく、ダイアナ王妃が愛用していたことからそう呼ばれるようになりました
以前はそこまで人気が高いモデルではなかったものの、シャネルのヴィンテージ人気に伴い徐々に相場を上げてきていて、今ではダブルフラップと同じくらいにまで値上がりしています。
ダイアナチェーンショルダーはシングルフラップの仕様となっていますが、人気の高いモデルとなっており、ここ数年で相場も上昇傾向にあります。
中古Bランク買取目安:20万円-25万円前後
パリ限定チェーンショルダー
パリ限定のチェーンショルダーは、その名の通りパリのシャネルブティックでのみ販売されていたモデルです。
特徴はダイアナのような正面にステッチが入ったデザインと、ターンロック金具が単色ではなくシルバーとゴールドの二色使いな点です。
限定というものの中古市場では比較的流通数が多いとされていましたが、近年はかなり数が減ってきており相場も上昇しています。
正方形に近いミニタイプと、少し大きめのサイズ展開があり、ミニサイズの方が買取相場もやや高いです、
中古Bランク買取目安:10万円-15万円前後
ポーチ付きチェーンショルダー
こちらもマトラッセチェーンショルダーの中の一つで、正面に二つのラインが入ったモデルです。
特徴は外側のラインと、内側にポーチが付属している点です。
通常とは異なる特殊な形をしているため、流通数の少ない珍しい品ではあるものの、通常のダブルフラップモデルよりも相場が安めです。
またポーチがないと、3万円-5万円程度の減額となってしまうため、売却時にはあわせて査定に出すこともおすすめします。
中古Bランク買取目安:5万円-10万円前後
2.55チェーンショルダー
シャネルのチェーンショルダーバッグとして初めて登場したのが「2.55チェーンショルダー」です。
シャネルが初めてチェーンショルダーを発表した1955年2月に由来し、現在でもラインナップされている定番モデルの一つとなります。
ココマークをモチーフにしたターンロック金具のデザインが登場する以前のモデルで、シンプルな金具デザインが特徴です。
新しい品物であれば高値が付きやすいものの、古い品物に関しては値段が付きづらい傾向にあります。
中古Bランク買取目安:10万円-15万円前後
フリンジチェーンショルダー
フリンジチェーンショルダーはファスナーにフリンジが付いた、小型のチェーンショルダータイプのモデルです。
ヴィンテージ品に多く見られる形状で、カラーバリエーションや素材のバリエーションも豊富に存在します。
定番モデルと比較すると買取相場はやや落ちるものの、当時の販売定価と比較するとリセール率の高いモデルとなります。
中古Bランク買取目安:5万円-8万円前後
ビコローレチェーンショルダー
ビコローレとマトラッセと似ているラインですが、やや大きめな格子である点や、キルティングのようにふっくらしていない平らな質感が特徴となっています。
チェーンショルダーだけでなく、財布やバッグの多くの製品に採用されている古いシャネルの定番ラインの一つです。
デザインは似ているものの、マトラッセよりは人気が低く、ビコローレのチェーンショルダーバッグは高値が付きづらい傾向にあります。
中古Bランク買取目安:3万円-5万円前後
デニムプラチェーンショルダー
デニムチェーンショルダーはプラスチック部品が使われている珍しいタイプです。
プラスチック部品はくすみや劣化が激しいため、保存状態が良くないと使用感が顕著に見られます。
同じデニムでもマトラッセタイプはレザー同様に非常に高い買取相場となっていますが、プラスチックチェーンなどを使用したモデルは相場が安めになってしまいます。。
中古Bランク買取目安:1万円-3万円前後
高値が付きやすい希少なチェーンショルダーバッグ
シャネルのチェーンショルダーは歴史が古く、中には生産数が少ない希少なモデルもあります。
そうした珍しい品物の中には、ヴィンテージ品でも50万円を超える高値で買取できる品が存在します。
実際に珍しい品物は、中古市場にほぼ流通しないようなモデルも多く、そういったシャネルの希少なチェーンショルダーバッグは想像を超える高値で売却できる場合もあります。
ヴィンテージシャネルとして古い品物の人気が高いシャネルだからこそ、希少で需要が高いとご評価できるデザインの品物は高く買取することが可能です。
珍しい品物に関しては、相場も上昇傾向にありますので、金額に関してもお気軽にご相談いただけますと幸いです。
小型でマチがないチェーンウォレット
シャネルのチェーンウォレットは、チェーンショルダーバッグと間違えられやすいモデルですが、あくまで財布として展開されている品物です。
チェーンウォレットに関しても、古くからラインナップされている定番品で、小型のパーティバッグとしてだけでなく普段使いもされていることから、中古市場でも非常に人気が高いです。
人気の低いチェーンショルダーバッグよりも、定番のチェーンウォレットの方が高値が付くケースもあります。
ヴィンテージ品から現行モデルまで幅が広いものの、近年は定価も上昇していて相場が高騰しており、大まかな買取目安は「10万円-20万円」程度となります。
高値が付きやすいシャネルのチェーンショルダーの傾向について
シャネルのチェーンショルダーバッグは形以外にも、色や素材、サイズ、年式など様々な条件で買取相場が大きく変わります。
買取査定において、高値が付きやすい品の傾向について解説しています。
色や素材の人気傾向
シャネルのチェーンショルダーは色や素材も非常に豊富で、その組み合わせによって買取相場も大きく異なります。
買取査定においては、より一般的に需要が高いシンプルかつ人気の高いものが、より高値に評価される傾向にあります。
ブラックやレッド系に高値が付きやすい
シャネルのチェーンショルダーは、シンプルで人気の高いブラックやレッド系などのカラーが高値が付きやすいです。
ブラックはどのブランドバッグにも言えますが、コーディネートに合わせやすく需要が高いです。
またレッド系(特に真紅)は流通数も少なく、入手は難しいです。
状態が良い場合には、ブラックと同じくらい値段が付くケースもあります。
ピンクなどさらに珍しいカラーも人気が高いですが、ブラックよりも汚れが目立ちやすいという難点があります。
色物は状態が良ければ高値が付きやすいですが、状態が悪い場合の減額幅も大きいといった傾向にあります。
ホワイトやクリーム系ベージュは人気が低い
ホワイトやベージュなど薄めの色は、経年劣化と共に汚れが目立ちやすいです。
状態が良ければ、そこまで買取相場は落ちませんが、少しでも傷や汚れがあると、減額される金額も大きいです。
平均するとブラックより5万円-10万円くらいは相場が安い傾向にあります。
レザーの中ではキャビアスキンがもっとも高値が付きやすい
シャネルのチェーンショルダーは素材も豊富で、中でも多く使用されているのが以下の3つの素材になります。
- ラムスキン
- キャビアスキン
- エナメル(パテントレザー)
どれも全て革素材であることには代わりありませんが、「キャビア>ラム>エナメル」という順に高値が付きやすいです。
キャビアスキンは近年のシャネルの中でも特に人気が高い素材で、現行品のチェーンショルダーバッグでもキャビアスキン(現行品ではグレイドカーフスキンという名称)は入手がしづらいです。
ヴィンテージ品においては、ラムスキンが主流でしたが、ここ数年ではキャビアスキンの方が人気が高く、買取査定でも高値が付きやすいです。
同条件のモデルにおいても、素材によって買取相場の差は大きいです。
- キャビアスキン ダブルフラップチェーンショルダー買取相場:20万円-25万円前後
- ラムスキン ダブルフラップチェーンショルダー買取相場:15万円-20万円前後
- エナメル ダブルフラップチェーンショルダー(ヴィンテージ)買取相場:7万円-12万円前後
このように素材による金額差もかなり大きくなっています。
エナメル素材は高値が付きづらい
エナメルはレザー素材には属するものの、傷が目立ちやすく劣化しやすい傾向があります。
エナメル特有の裂け傷であったり、べたつき、色移りなどが発生してしまうと極めて安値になってしまうので注意が必要です。
素材がエナメルでしかラインナップがないような希少なモデルでない限りは、高値は付きづらいと言えます。
ナイロンやコットン素材だと安めの査定
ナイロンやコットン、数は少ないですが、リネン、ツイードなどの品物も、エナメルのチェーンショルダーよりさらに安めとなります。
ただそれでも状態が抜群によければ、10万円以上で売れる品も少なからず存在します。
しかし基本的にはレザー以外のチェーンショルダーは買取額5万円前後が相場となっています。
珍しい素材は相場も高い
通常のレザー素材や、ナイロン素材などの他にも、珍しい素材で作られたチェーンショルダーバッグも多いです。
いわゆるエキゾチックレザーと呼ばれる以下のような素材は、通常のレザー素材よりも高値が付く傾向にあります。
- クロコ(ワニ革)
- リザード(トカゲ革)
- パイソン(ヘビ革)
特にクロコ素材のマトラッセチェーンショルダーは数も少なく希少で、50万円以上の買取査定となる場合もあり、もっとも高く売れる素材の一つです。
全体がプラスチックやウッド、デニムなどはプレ値モデルも多い
全体がプラスチックでできた限定バッグや、ウッドを使用したヴィンテージバッグなども、現在プレミア価格が付いている品物が多いです。
これらの素材も総じて高くお買取することができます。
それ以外ではデニム素材のチェーンショルダーも希少で数が少なく、人気モデルのデニム生地のチェーンショルダーは買取相場30万円以上と、相場もかなり高めとなっています。
チェーン部分に鼈甲が使われているモデルもある
チェーンショルダーには本体の素材ではなく、チェーンの部分に特殊な素材が使われている品もあります。
主なところだと「べっ甲」「ウッド」「プラスチック」などがあり、買取相場順もそのままで「べっ甲>ウッド>プラスチック」となっています。
プラスチックに関しては、素材の人気は低いものの、その他の素材は珍しく相場も高めです。
サイズによる買取価格の差について
シャネルのチェーンショルダーはサイズも様々で、小さいものは幅10cm前後から、大きいものだと幅50cmくらいのものまで存在します。
もっともオーソドックスなサイズは「23cm」「25cm」「27cm」程度とされています。
ただサイズによって、高い安いというのは基本的にありません。
シャネルのチェーンショルダーの買取価格はサイズよりもデザインが重要となります。
チェーンショルダーのサイズ別名称
大きさの分類としては、以下のように、横幅サイズによって区分されます。
- (通常の)マトラッセ:23cm、25cm、27cm(27cmは少し安め)
- ミニマトラッセ:17cm、20cm
- デカマトラッセ:30cm以上
- ミニミニマトラッセ:7cm
いずれも人気が高く、小さいから人気ということもありません。
一般的なサイズは安定して高値が付きやすいですが、極端に小さい品、極端に大きい品は数も少なく希少なケースも多いです。
小さめのサイズはリセール率が高い
ミニマトラッセチェーンショルダーも、通常サイズと同じくらい買取相場は高いです。
そのため購入価格から比較すると、大きさによって金額は少ない分、小型のミニマトラッセなどのリセール率は高いと言えます。
ミニミニマトラッセも希少性は高いため、状態が良い品物は5万円以上のお買取が可能です。
細かな仕様による買取価格の差について
種類が多い分、細かな仕様によって高値が付きやすいチェーンショルダーとそうでないチェーンショルダーに区別することもできます。
ターンロック式とプッシュ式の金具がある
シャネルのチェーンショルダーの金具には大きく分けて二種類あります。
- ターンロック式(ココマークの真ん中を回転させて開閉する金具)
- プッシュロック式(金具部分が丸々ボタンのようになっている金具)
今でこそシャネルといえば、ブランドロゴのココマークを用いたターンロック金具が一つのアイコンにもなっていますが、以前はプッシュロック式金具のチェーンショルダーも多く販売されていました。
中古市場の評価においては、ターンロック式金具の方が人気が高いです。
同じようなチェーンショルダーでも、
- プッシュロック式チェーンショルダー買取相場:6万円-12万円
- ターンロック式チェーンショルダー買取相場:10万円-20万円
このくらい差があります。
プッシュロック式はヴィンテージのチェーンショルダーには多いものの、現行の品ではほぼ採用されていません。
チェーンウォレットなどはボタンロック式と、見た目はプッシュロック式と似ていますが、違うものです。
ダブルフラップとシングルフラップの違い
同じチェーンショルダーでもシングルフラップとダブルフラップという種類があり、これによっても買取相場は大きく異なります。
簡単に言うとダブルフラップは内蓋が付いていて、蓋が二重になっているもので、シングルフラップはそれがないものになります。
ぱっと見はわからないですが、ダブルフラップの方が総じて高く、それだけで金額も3万円くらい変わってしまいます。
新作とヴィンテージはどちらが人気か
シャネルのチェーンショルダーが他のブランドバッグと異なる点は、数十年間でほぼ形を変えずに売れ続けているということです。
そのため製造が古いチェーンショルダーもヴィンテージ品として高い需要があります。
どちらが人気かという点に関しては、甲乙付け難いほどで、状態が良い品に関しては、新品定価と同じような金額が販売相場となっています。
ヴィンテージ品は定価を超える場合もある
一般的なマトラッセチェーンショルダー(ダブルフラップ)のヴィンテージ品は、もっとも流通数の多いブラックのラムスキンモデルで買取相場20万円前後が目安となります。
同じマトラッセチェーンショルダーは現在定価60万円以上で販売されています。
ただしシャネルの定価は上がり続けているため、20年前の定価は15万円程度でした。
当時15万円で購入して、大事に使っていたり、保管していたチェーンショルダーであれば、20万円以上の買取価格がご提示できる場合もあります。
シリアルナンバーから判別できる製造年
シャネルの製品はシリアルナンバーが付けられています。
シリアルナンバーは付属のギャランティカードと、内側に貼られているシリアルシールに書いてある7桁-8桁の番号となります。
8桁の番号はより新しいものとなっています。
さらに詳しく解説すると、7桁の番号であれば上一桁、8桁であれば上二桁の数字が製造年を表しています。
そのため、シリアルナンバーの一番初めの数字を見れば、作られた年代が判別できます。
7桁の製造番号の場合
番号 | およそ製造年 |
---|---|
0XXXXXX(0番台) | 1984年-1990年 |
1XXXXXX(1番台) | 1990年-1992年 |
2XXXXXX(2番台) | 1992年-1993年 |
3XXXXXX(3番台) | 1993年-1995年 |
4XXXXXX(4番台) | 1995年-1997年 |
5XXXXXX(5番台) | 1997年-2000年 |
6XXXXXX(6番台) | 2000年-2001年 |
7XXXXXX(7番台) | 2001年-2003年 |
8XXXXXX(8番台) | 2003年-2004年 |
9XXXXXX(9番台) | 2004年-2005年 |
このように7桁のシリアルナンバーであれば、少なくとも2005年以前のチェーンショルダーだということがわかります。
明確な定めはありませんが、6番台くらいまでのチェーンショルダーを一般的に「ヴィンテージ品」と呼びます。
バッグで20年以上経っていれば、だいぶ古いものと言えるのではないかと思います。
8桁の製造番号の場合
番号 | およそ製造年 |
---|---|
10XXXXXX(10番台) | 2005年-2006年 |
11XXXXXX(11番台) | 2006年-2008年 |
12XXXXXX(12番台) | 2008年-2009年 |
13XXXXXX(13番台) | 2009年-2010年 |
14XXXXXX(14番台) | 2010年-2011年 |
15XXXXXX(15番台) | 2012年 |
16XXXXXX(16番台) | 2012年-2013年 |
17XXXXXX(17番台) | 2013年 |
18XXXXXX(18番台) | 2013年-2014年 |
19XXXXXX(19番台) | 2014年-2014年 |
20XXXXXX(20番台) | 2014年-2015年 |
21XXXXXX(21番台) | 2015年 |
22XXXXXX(22番台) | 2016年 |
23XXXXXX(23番台) | 2016年-2017年 |
24XXXXXX(24番台) | 2017年 |
25XXXXXX(25番台) | 2018年 |
26XXXXXX(26番台) | 2018年 |
27XXXXXX(27番台) | 2019年 |
28XXXXXX(28番台) | 2019-2020年 |
8桁の場合は、少なくとも2005年以降の製造となっていて、比較的最近のチェーンショルダーということがわかります。
番号は必ずしも年区切りではありませんが、大まかな年代が分かれば、目安の金額などを調べる上でも便利です。
シャネルの場合製造年のことを伝えるために「〇〇番台のチェーンショルダー」などと中古業界では言われています。
シャネルのチェーンショルダーの査定時に見られるポイント
シャネルのチェーンショルダーの査定で見られるポイントについて解説しています。
付属品の有無による減額のポイント、状態を判断する上で買取店がチェックする項目などを詳しくまとめています。
ギャランティカードとシリアルシールの有無は買取価格に影響する
シャネルは同じシリアルナンバーが入った、ギャランティカードとシリアルシールの一致で正規品であることを保証しています。
そのため買取査定においてもこの二つの有無は重要です。
- ギャランティカード(購入時に付いてくる付属品)
- シリアルシール(バッグ本体に貼られているシール)
どちらも揃っていればベスト、欠品していると付属品がないという評価となってしまいます。
カードがなくともシールがあれば大丈夫
カードは数十年前の品となると、無くしてしまう方も多いです。そのため、重要度はシリアルシールの方が高いです。
シリアルシールは簡単には剥がれませんので、古いチェーンショルダーでも意図的に剥がそうとしていない限りは、たとえシリアルナンバーの読み取りが難しくても残っているはずです。
上記写真のように、シリアルシールはかなりわかりづらい所に貼られている場合もあります。
シールがないチェーンショルダーに関しては、買取不可とする買取店もあるので注意しましょう。(※弊社でシール無しでもお買取可能です)
シール・カード無しの減額について
シリアルシールとギャランティカードの有無による、具体的な減額幅の目安は以下です。
- ギャランティカード無し:査定マイナス1万円程度
- シリアルシール無し:査定マイナス3万円程度
- どっちも無し:査定マイナス4万円
このように、どちらもない場合には、買取価格はかなり大きく下がってしまいます、
理由は偽物かどうか判別がつかないというわけではなく、シールがない中古のチェーンショルダーの市場価値が低いことが要因です。
箱や袋は査定には影響しない
新品などを除き、箱や布袋など、その他の付属品に関しては、チェーンショルダーの査定においてはほぼ関係ありません。
ただ長期保存の場合には、箱や布袋にしっかり入れておいたほうが確実に劣化はしづらいため、間接的には値段に影響が出ますが、箱や布袋がないからといって減額にはなりません。
チェーンショルダーの状態の判断基準
シャネルのチェーンショルダーは基本的に壊れていても値段が付きます。
ですが状態が良い品と、悪い品では数十万円以上買取価格は変わってきます。
ヴィンテージ品はリカラー品が多い
シャネルのチェーンショルダーは、一見綺麗なヴィンテージ品に見えても、リカラーといって色を塗り直したりしている品が非常に多く流通しています。
特に近年のヴィンテージシャネルのブームによって、ヴィンテージブランドショップも増えましたが、そうしたお店で販売されているシャネルのチェーンショルダーは、専門業者によってリカラーされている場合も多いです。
リカラーに関しては、買取不可とする買取店もありますし、大幅な減額の対象となります。
正規店で自分で購入したのではなく、二次流通によってヴィンテージ品を購入した場合には注意が必要です。
また、リカラーといっても角を少し補色することと、白だったものを黒に塗り替えているのでは、査定時の評価も大きく異なります。
角スレの判断基準について
状態を判断する上で、一番わかりやすいのが角のスレ具合です。
特にラムスキンなどを柔らかいレザーにおいては、使用していれば必ず擦れてきてしまい、もっとも使用感が出る場所だと言えます。
以下はラムスキンのチェーンショルダーのスレ具合を比較したものです。
こちらはヴィンテージと言われる古いチェーンショルダーながら、非常に状態がよい例です。
この場合は、中古Aランク相当の高い評価となります。
同じラムスキンですが、こちらはかなり状態が悪いBランク以下、BCランク程度の例です。
色の変化から、角スレだけでなく日焼けしていることもわかります。
ここまで来ると、大幅な減額は免れず、満額の半分以下の査定額となってしまうケースがほとんどとなります。
こちらは一度リカラーしたものが、再度擦れてきてしまっているケースです。
周りの色が青みがかっていたり、擦れて白くなるはずのところが黒く塗られているのがわかります。
このようなリカラーであれば、、状態がよく見えても、中古Bランク相当の査定評価となってしまいます。
べたつきは大幅なマイナス
古いシャネルのチェーンショルダーで起こりやすい最大の難点は内側のべたつきです。
これに関しては、湿気などが影響するため、保存状態が悪く長年放置しているとほぼ確実に出てしまいます。
内側全体にべたつきが出てしまっていると、外見が非常に綺麗でも大幅な減額となってしまいます。
直すにしても内側のレザーを全て張り替えなくてはならないため、かなり高額となり、さらにシリアルシールがなくなってしまうというリスクもあります。
内ポケットだけのベタつきでも3万円前後のマイナス
また上の写真のように内ポケットだけがべたつきというのも多いケースです。
全体ほど大きな減額とはなりませんが、それでも少しでもべたつきがあると3万円前後のマイナス評価となります。
乾燥剤をいれておくなどの対策をしていないと、防ぐのは難しいため、ヴィンテージ品特有のマイナスポイントです。
小さな破損も減額対象となる
細かなことですが、わずかでも汚れ以外の破損があると数万円単位の減額となります。
上のボタン部分も使い込んでいると割れてしまうこともありますし、金具部分の破損はシャネルのチェーンショルダーで一番多いです。
ビスが取れてしまっている場合は、シャネルの正規店で無料でつけてもらうことができます。
少しでも高く売りたいという場合には、直してから査定に出すこともおすすめです。
レザーの色焼けは10万円以上マイナスの場合も
写真のように日焼けして変色してしまっているのは、かなり致命的となります。
こうなってしまうと修理することは不可能で、リカラーするなどしか手はありません。
再度販売することもハードルが高くなってしまい、需要が極端に下がってしまいます。
高く売れるチェーンショルダーでも、色焼けが激しいものは、買取額1万円になってしまうケースもあります。
ふっくら感が残っているか
チェーンショルダーの状態を見る上で、「見た目がふっくらしていること」が重要です。
上の写真を見てもわかる通り、左の品はふっくらしていますが、右の品物は平っぽくなってしまっています。
マトラッセチェーンショルダーはこのふっくら感があってこそという面もあり、ふっくらしていた方が高値がつきやすい傾向にあります。
ただ年代によって元々ふっくらしていない素材感のチェーンショルダーもあります。
かなり古いヴィンテージのチェーンショルダー
ヴィンテージでも高く売れると言われているシャネルのチェーンショルダーでも、古すぎるものは値段が付きづらいです。
古すぎるかどうか判別するポイントは、まず一つはシリアルシールの有無。35年以上前の品物になると正規品でもシールがありません。
ターンロック金具の形状が四角いものは相場が安い
ターンロックの解説は上の項目でも触れましたが、写真のものは同じターンロックで旧式の形になります。
このモデルに関しては、通常のものと比較しても相場は極端に安めとなっており、ラムスキンなどのレザーの品でもどんなに綺麗でも5万円が上限くらいが目安です。
古い品物は仕様も少し粗悪
かなり古いチェーンショルダーとなると、シールがないだけでなく、根本的に今のシャネルと比較すると作り自体が粗いです。
また、経年劣化により「CHANEL」というロゴプリントなどが薄れてしまっていると、素人目には正規品か判別つかないくらいのケースもあるかと思います。
いずれにせよそこまで古い年代の品物に関しては、1万円-5万円くらいが上限となってしまいます。
本物でも買取不可な唯一のチェーンショルダー
最後に唯一シャネルの本物の製品でありながら、買取では値段が付かない品について解説します。
上記の写真の品がそれに当たりますが、これは弊社の買取だけでなく、ほとんどの買取店で値段が付かないとされる品です。
シャネルでかつてリコールされたチェーンショルダー
理由としては、上記の品がかつてリコール対象となったチェーンショルダーだからです。
外見ではわかりませんが、革が非常に柔らかく、従来のチェーンショルダーの質感と異なるのが特徴です。
しかしこれはシャネルが当時リコール対象と発表し、全て返金対応をおこなっていて、現時点では正規店でのサポート対象外となっています。
他のチェーンショルダーは本物であれば、中古で購入した品も全て修理やサポートを受けることができますので、例外はこのチェーンショルダーだけです。
年代は1995年-2000年くらいまで発売された品で、その中でもごく一部のチェーンショルダーです。
実際にはほとんどが返品されたと言われていて、買取で持ち込まれるケースもほぼありません。
シールがある確実正規品でも値段は付けられない
確実な正規品であるため、当然シリアルシールもありますが、上記の理由から中古市場で値段が付きません。
当時購入されて、かつ返品されなかった方にはご納得いただけないかと思いますが、シャネルがサポート対象外としていることから、中古品としてお値段を付けることができなくなってしまっています。
まとめ
シャネルのチェーンショルダーは不動のベストセラーとして長年愛され続けているバッグです。
そのため、中古品の需要も高く、弊社でも非常に高くお買取させていただいております。
また、昔買って最近は使わずタンスの肥やしになっていたような品物でも、相場が高騰しているため、当時の購入金額で売れるケースもあります。
目安の金額だけでもといったご相談に関しても、下記のウェブサイトからお気軽にお問い合わせくださいませ。