コロナウイルスの世界的な流行によって中古ブランド相場も大きく影響を受けました。

各国生産ラインの休止によって正規店の在庫が減少し、結果的に中古品の相場が高騰したブランドが多く見られました。

その中でも特に相場が高騰したのが「シャネルのヴィンテージアクセサリー」です。

数年前と比較し相場が2倍以上になった品も多数あり、中には3倍以上になったものもあります。

シャネルのヴィンテージアクセサリーは、以前なら買取価格が1万円以下だった品物でも、数万円以上でお買取できるようになりました。

ここではシャネルのヴィンテージアクセサリーを売却する前に知っておくべきポイントや、どんな品物が高く買取できるのか?といった傾向などを詳しく解説しています。

シャネル高価買取|ブランド買取ファーストクラス
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今高値で売れるシャネルのヴィンテージアクセサリー

シャネルのアクセサリーは現行品よりヴィンテージ品の方が高値が付きやすいほど、ヴィンテージ品の需要が高いです。

ブランド品は基本的に新作であればあるほど高く売れる傾向にあります。

ですがシャネルのアクセサリー類に関しては、ヴィンテージ品も新作と同じくらいが人気が高く、流通数が少ないヴィンテージ品の希少価値は高まっています。

ヴィンテージ品を見分けるポイント

現行品とヴィンテージ品はデザインのテイストが異なる

ヴィンテージ品の基準は「だいたい15年以上前に販売されていたもの」というのが最低ラインで、品物によって20年前、30年前くらいに発売されたアクセサリーも対象となります。

見分けるポイントは「デザインにヴィンテージ感があるかどうか」が一番ですが、それ以外にも下記の点などをチェックしてみてください。

レーザー刻印されているアクセサリーは近年の品

シャネルアクセサリーの現行品はレーザー刻印されている品が多い
現行品はレーザー刻印されている品が多い

シャネルのアクセサリーは裏面にロゴが刻印されている「プレート」が付けられているものが多いです。しかし現行品のアクセサリーの多くはプレートではなくレーザー刻印されています。

刻印がレーザーであれば、確実にヴィンテージと呼べる品物ではありません。

化粧箱の仕様の違い

シャネルのアクセサリーの箱を比較
左が「現行品」で右が「ヴィンテージ品」

化粧箱など付属品の仕様の違いも、現行品とヴィンテージ品を見分けるポイントです。

今も使用されているツルッとした質感の化粧箱は最近の仕様となっています。ヴィンテージ品はザラザラとした質感が特徴です。

上記以外にも白い紙製の箱のヴィンテージ品も存在します。

シャネルはハイジュエリーよりもファッションジュエリーが人気

高く売れるシャネルヴィンテージアクセサリー

シャネルのヴィンテージアクセサリーは、ゴールドメッキが施されているメタルの品が多いです。

現行品はGPメッキが施されていないものが多く、ヴィンテージ品は「独特の缶バッチのような質感」が特徴となっています。

素材の価値がなくても高値が付くヴィンテージアクセサリー

貴金属の買取においてメタルの品物は高値が付きづらい傾向にあります。

ハイジュエリーと呼ばれる「K18」や「プラチナ」素材のアクセサリー類は、素材そのものに価値があるため、アクセサリーである以外に貴金属としての価値が上乗せされます。

しかしシャネルのヴィンテージアクセサリーは、メッキ製品で素材自体の価値はゼロです。

ですが人気が高いため、K18製やプラチナ製のシャネルジュエリーよりも、GPメッキのヴィンテージアクセサリーの方が高く売れるケースも少なくありません。

ただし素材の価値自体はゼロのため、デザインや装飾(ココマークモチーフなのか、カメリアモチーフなのか等)による人気やトレンドによって似たような品物でも買取相場が大きく異なる傾向にあります。

シルバーよりもゴールドの品が人気

同じようなアクセサリーでもシルバーよりゴールドメッキの方が高値
シルバーよりもゴールドの色合いが人気

シャネルのヴィンテージアクセサリーにおいては「ゴールド色」の品が人気です。

写真のように同じ品物でも、ゴールドの方がシルバーよりも高値が付きやすいです。

  • ヘアクリップ(ヴィンテージ・ゴールド)買取相場:3万円前後
  • ヘアクリップ(ヴィンテージ・シルバー)買取相場:2万円前後

またゴールドはメタル製(メッキ)がほとんどですが、シルバーはメタルではなく「silver925」製の場合もあります。

シルバーの方が素材の価値がありますが、それでもゴールドの色であることが高く評価される傾向にあります。

買取店で高値が付きやすいシャネルヴィンテージアクセサリーの傾向

シャネルのヴィンテージアクセサリーは、対象となる年代も広く様々な商品があります。

中古市場では同じ品が二度と出回らないような希少なモデルも多く、実際に買取相場というのは調べづらい傾向にあります。

そのため、ここでは高値が付きやすいヴィンテージアクセサリーの傾向を解説します。

ココマークのモチーフで大型のもの

大きなココマークのシャネルのヴィンテージアクセサリー
大きなココマークのシャネルのヴィンテージアクセサリー

シャネルのヴィンテージアクセサリーでもっとも高値が付きやすいのは「ココマーク」モチーフの品です。

ココマークはシャネルを代表するアイコンとなっていますので、ヴィンテージ品であっても一目でシャネルでわかるデザインであることから人気が高いです。

特にココマークで大型のアクセサリー類は希少価値が高いため、品物によって10万円以上でお買取できるモデルも存在します。

大きくなると金額も跳ね上がる

大判なペンダントは人気が高い

シャネルのヴィンテージアクセサリーは大きいものほど希少性が高いです。

大型のペンダントでかつチェーンも太い豪華な品に関しては、相場が高騰する前は2万円くらいが買取相場でしたが、現在では5万円以上くらいが平均となっていて非常に相場も高くなっています。

色石や装飾が派手めなもの

イミテーションパールにラインストーンがついたイヤリング
イミテーションパールのヴィンテージイヤリング

ロゴであるココマークモチーフが大きくなくとも、色石を使用した珍しい品や装飾が派手めな品も高値が付きやすいです。

また、大判のイミテーションパールが付いているアクセサリーも人気が高いです。

シンプルなものに関しては、大きさによって買取価格が変わってきますが、それに加えて装飾が派手なものほど希少で買取価格は高くなる傾向にあります。

シャネルのヴィンテージアクセサリーの買取価格の目安

アクセサリー類の中でも特に人気が高いのは「イヤリング」と「ネックレス」ですが、豪華なブローチやチェーンベルトなど、より希少なデザインの品物であれば高値が付くケースもあります。

下記はジャンル別の大まかな買取相場の目安となります。

ジャンル 買取価格の目安
ネックレス・ペンダント(大) 3万円-10万円
ネックレス・チャーム(小) 1万円-3万円
イヤリング(大) 3万円-8万円
イヤリング・ピアス(小) 1万円-3万円
バングル・ブレスレット(大) 3万円-7万円
バングル・ブレスレット(小) 1万円-3万円
リング 1万円-3万円
ブローチ 1万円-6万円
チェーンベルト 2万円-10万円

※GPメッキの品で状態良好の品を基準

あくまで目安ではありますが、ほとんどが上記金額の幅でのお買取となります。ですがより希少な品物や、デザインが豪華なモデルに関しては上記以上の金額提示も可能です。

金額幅があるジャンルに関しては、デザインの違いによってそれほど大きく金額差が出るということになります。

直径3cm以上の大きめのイヤリングや、チェーンがしっかりしたペンダントタイプのネックレスは、単体でも5万円以上でお買取できる品も多いです。

リングなどサイズが異なる品物類に関しては、サイズによる需要が限られるため、やや値段が付きづらい傾向にあります。

買取店で査定する際に知っておくべきポイント

シャネルのヴィンテージアクセサリーの査定ポイントについても解説していきます。

今、相場が高くなっているとはいえ、査定時に減額となる項目もいくつかあります。

査定に出す前に自らで確認しておくことをおすすめします。

プレートがないと大幅な減額対象になる

ヴィンテージアクセサリーのロゴプレートは取れやすい
ヴィンテージアクセサリーのロゴプレートは取れやすい

ヴィンテージのアクセサリーの査定で重要なポイントは上の項目でも解説した裏面の「ロゴプレート」が付いているかどうかです。

ロゴプレートは接着されているだけのため、経年劣化で比較的取れやすく、力を加えるとポロッと取れてしまう場合があるため扱いには注意しましょう。

またイヤリングなどはクリップの部分に接している場合もあるため、普通に使用しているだけで取れてしまうこともありますが、プレートが取れてしまうと大幅な減額となります。

近年では偽物のヴィンテージアクセサリーも流通しているため、ロゴプレートがないと買取できないケースもあります。

パーツが不足しているものにも注意

ヴィンテージ品は、知らず知らずのうちにパーツが欠品しているケースもあります。

事例としては、以下のようなことが多く挙げられます。

  • パール・ラインストーンの取れ
  • 小型チャームの取れ
  • イヤリングのクリップのゴムの取れ
  • ピアスのキャッチ無し

これらは全て減額の対象となる項目です。

特にイミテーションパールやラインストーンなどの本体パーツが一部不足している場合には、1万円以上の減額となる場合も多いです。

品物の状態の判断基準について

ヴィンテージ品の場合、通常の品物の状態判断基準よりもやや緩めの傾向にあります。

年数が経っていることは前提のため、ある程度のくすみや汚れ、小傷等は許容範囲となり大幅な減額対象とはなりません、

シャネルのヴィンテージアクセサリーの状態判断に関しては、大幅な減額となるのは以下の項目のみです。

  • イミテーションパールの剥げ
  • 金具やパーツの破損
  • 凹みや変形

これ以外の細かな汚れや傷に関しては、そこまで査定に影響しません。

イミテーションパールの劣化や汚れ

イミテーションパールは経年劣化で剥げてきてしまったり、汚れたり色が変化してしまうことがあります。

パール部分がメインとなるアクセサリーにおいては、パール部分が綺麗かどうかも査定に大きく影響するポイントです。

またシャネルの正規サポートで交換ができますので、新しいものに交換している分には減額対象とはなりませんが、社外修理でのパール交換をしてしまうと、値段が下がってしまいます。

破損品で使用に差し支える場合には大幅な減額

一部が壊れてしまっているシャネルのヴィンテージアクセサリーは、破損箇所にもよりますが大幅な減額となってしまう恐れもあります。

以下のような品は値段がつきづらい代表的な例です。

  • ピアスの針が歪んでしまっている
  • イヤリングのクリップが壊れている
  • ブローチの裏張りが緩い

ヴィンテージ品は良い状態で残っている方が珍しく、それゆえに希少価値が高く相場が高騰しています。

多少“留め具が緩い”程度であれば、そこまで大幅な減額にはならないものの「そのままでは使用できない状態」になってしまうと、ほとんど値段がつかなくなってしまいます。

小傷やすれ傷程度であればほぼ減額は無し

本体に大きく傷や汚れがある場合も、回復や修理が難しい場合には値段がつきづらいです。

ヴィンテージシャネルのアクセサリーはメタル製の品がほとんどのため耐久性に優れている訳ではありません。

使用に伴い凹み傷がでくることも多く、デザイン自体が損なわれているような状態の場合には大きな減額対象となります。

細かな傷や汚れ程度であれば、ある程度許容されるため、見た目を大きく毀損していない場合には問題ないと判断されることがほとんどです。

まとめ

シャネルのヴィンテージアクセサリーはほとんどの品物がGPメッキ(メタル製)にも関わらず、他ブランドのジュエリー製品(K18製など)よりも、高値で売却することができるケースがあります。

ヴィンテージ品は需要に対して流通数が少ないため、素材の価値など関係なく相場が高騰しています。

シャネルのブランド価値があってこそですので、ここまで高値が付くヴィンテージアクセサリーもシャネルだけです。

また、より珍しい品ほど高値が付く可能性が高いですが、「必ずしも珍しい=買取価格が高い」わけではありません。

珍しい品は流通数も少なく、一部熱狂的なマニアからは需要がありますが、買取査定においては幅広い層に需要があるデザインかどうかが買取価格にもっとも影響するポイントです。

買取価格がお店によって異なるのは、売れるかどうかという判断基準がお店や査定員によって違うことが要因です。

弊社が運営する「ファーストクラス」では、珍しいシャネルのヴィンテージアクセサリーを正しく目利きし、現在の市場相場に基づいた適切な金額提示を心がけております。

自宅に売却を検討されているシャネルのヴィンテージ品がある場合には、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

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