シャネルのヴィンテージ品に関しては、以前も記事にしましたが、トレンドは次々に移り変わります。

そして気をつけていただきたいのが、ヴィンテージ品が人気だから全て高騰しているというわけではなく、本当に相場が上がっている品は一部だということ。

当時の定価と比較しても、今が売り時だというバッグについて解説していきたいと思います。

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価値が上がっているのは珍しい品という大前提

価値が上がっているのは一部だという話をしましたが、やはり当時から流通量が多かった人気のバッグなどは、そこまで大幅な高騰は望めません。

今でも当時の定価以上、いわゆるプレミア価値がついている品は、基本的に以下の二つのポイントに当てはまります。

  • 当時から生産数が少なかったもの
  • 当時は人気がなくあまり市場に出回ることがなかったもの

一番わかりやすく大きな例をあげると「キャビアスキン」の品物です。

キャビアスキンは今でこそシャネルの定番素材ですが、当時は決して人気が高かった訳ではありません。

ラムスキンの光沢のある質感が、シャネルのスタンダードであらゆる品物でラムスキンの方が売れ、キャビアスキンを当時購入した方は少数派でした。

しかし今ではそれが逆転し、ラムスキンとキャビアスキンの違いだけで、価値は2倍くらい違うと言っても過言ではありません。

詳しい金額差などはシャネルのチェーンショルダーの記事などを参考にしてみてください
>>シャネルのチェーンショルダーを買取査定に出す前に知っておきたいポイント

これが当時から人気だったら、ここまで大きな高騰はしていないはずです。

当時人気が低く流通量が少なかったからこそ、ヴィンテージのキャビアスキンは価値が高騰しているのです。

シャネルのデニム生地製品は大幅に高騰中

デニムダブルフラップチェーンショルダー
価値が高騰しているシャネルのデニム素材のバッグ

高騰しているバッグの種類として挙げられるのが「デニム素材」のバッグ全般です。

バッグ全般としたのは、デニム素材のバッグは定番の「チェーンショルダー」だけでなく、トートバッグや、バックパックなど様々な展開があるからです。

最定番のダブルフラップチェーンショルダー(上記写真の品)を例にあげると、

当時販売価格:25万円前後
現在の買取価格:30万円以上(Aランク品)

このように買取相場が極めて高いです。30万円以上という金額は非常に状態が良い場合に限りますが、それでも当時の定価を上回る買取価格となっています。

同じチェーンショルダーでもラムスキンの品物は上限価格が15万円程度ですので、いかにデニムが高騰しているかがわかるかと思います。

シャネルデニムのバックパック
バックパックもデニム素材のものは非常に希少

そのほかにもただでさえ希少性が高いヴィンテージのリュックなども、デニム素材となると極めて価値が高いです。

こちらはチェーンショルダーと同等、場合によってはそれ以上の金額がご提示できるケースもあり得ます。

正直に申し上げると、希少性が高すぎるため「弊社ではいくら」という断言が難しいほどです。

買取相場も急上昇したシャネルのウエストポーチ

シャネルのウエストポーチ希少な赤
シャネルのウエストポーチはここ数年で価値が数倍に

もう一つ、いや金額の上昇幅で見ると、デニムよりも高騰しているのが「ウエストポーチ」です。

ウエストポーチやボディバッグといったジャンルは、高級ブランド全体でも一つのトレンドとなっています。

シャネルのターンロック式のウエストポーチはその中でも非常に人気が高く、3年前くらいでは買取相場が2万円-3万円程度だったにも関わらず、現在では状態の良い品には10万円以上ご提示させていただいたケースもございます。

流通しているほとんどがラムスキン素材となりますが、ごく稀にキャビアスキンのお品物もあり、そういった品は極めて高額です。

シャネルの場合、ヴィンテージのウエストポーチが人気になったためか、近年ほぼ同じモデルが新作として再販されていて、定価40万円以上ですので、古いモデルでも同じようなデザインであれば高騰するのは必然かと思います。

珍しい色はそれだけで希少性が高い

シャネルのピンクのダブルココリュック
ヴィンテージ品の中でもピンクは希少

またシャネルの品物は、意外とカラーバリエーションが多いです。

シャネルといえば、モノトーン系という印象が強いものの、当時からラインナップはされていたのです。

しかし珍しい色は海外のシャネルでしかほぼ売っていなかったり、国内中古市場には「色付きの品物」でさえ、あまり流通していないのです。

そのため色付きの品物というだけで珍しいです。

特にそれらが状態の良いまま残っているだけで、国内ではほぼ一点物と言っても過言ではないほど。

上記のピンクのリュックなどはとても珍しく価値が高い一品です。

古い品物は状態が良いというだけで価値がある

古いのに状態が良いというのは稀
どんな品物でも古くて状態が良いのは希少

シャネルの場合、高級ブランドの中でもとりわけ古い品物でも価値が高いという特徴があります。

デザイン自体が古くなっていない。というのが一番の理由だと思いますが、ここまでヴィンテージ品が今でも多くの方に愛されているブランド自体唯一です。

もちろんそれでも購入する方にしてみれば、中古とはいえ状態が良いことに越したことはありません。

そのため、基本的にはどんな品物でも「状態が良い」というだけで価値があります。

状態が良い古い品に驚くほど高値がつくのがシャネルの価値

状態の良いエナメルのシャネル縦型バニティ
状態が良いヴィンテージ品はそう多くはない

とにかく状態の良いヴィンテージ品には、当時購入した価格からすると驚くほど高値がつくことがほとんどです。

なにせ、シャネルの定価はここ20年くらいで、バッグに関しては平均3-4倍くらいに高騰しているのです。

同じチェーンショルダーでも当時は定価15万円、今新品で購入すると60万円・・・これが中古品の価値を押し上げる要因の一つです。

家で眠らせていたシャネルに関しては、非常に価値が高騰している品物も多いです。

そんなシャネルの品物があるという方はぜひ一度、お気軽にご相談くださいませ。